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メタバース説明会“会わない”就活の可能性

メタバース合同企業説明会が描く、未来のはじまり

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甲府市など山梨県内10市町 メタバースで企業説明会:日本経済新聞

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最近、耳にすることが増えた「メタバース」という言葉。これはインターネット上に広がる“仮想空間”を指します。甲府市や韮崎市など山梨県内10市町がタッグを組んで、そこで企業説明会を開催しようという動きがあるそうです。新卒学生はもちろん、県外に住むUターン・Iターン希望者なども“オンラインの仮想会場”に集まって、自由に企業の話を聞いたり、質問をしたりできる仕組みが整っているとのこと。

わざわざ現地へ足を運ばなくても、自分のアバター(仮想空間での分身)を使ってあちこちのブースを訪問する。しかもニックネームで参加できるから、「ちょっと詳しく聞きたいけど、リアルの場では周りの目が気になる」ということも気にせずに済む。そんな新しい形の就職イベントが、山梨県のいろんな市町を巻き込んでスタートしようとしているのです。

メタバースとアバターって何?

メタバース――「仮想」と聞くとゲームの世界を想像する人も多いかもしれません。確かに、ゲームの背景技術と近い部分はあるのですが、いまやそこは“もうひとつの社会”を育てる場所になりつつあります。遠隔会議やオンライン学習、そしてこうした企業説明会など、ただの遊び場にとどまらない広がりが期待されているのです。

次にアバター。これは、自分の分身となるキャラクターを指します。ちょっと愛嬌のある動物キャラにしたり、実物にそっくりの姿を目指したり、人によってアバターの作り方はさまざま。リアルな自分とはちがう外見や服装で参加できる気軽さも、メタバースの大きな特徴のひとつです。

“離れていても会える”時代背景

今回の山梨県の試みを見ていると、「仕事探しの常識」そのものが大きく変わりつつあるのを感じます。たとえば、新卒・転職問わず、企業説明会といえば会場に出向くのが当たり前でした。しかしここ数年、オンライン会議ツールや仮想空間の普及によって、「わざわざ移動して大量の資料を抱え込む」必要はなくなりつつあります。

特に地方に暮らす人にとっては、就職や転職を考える際、都会に出向くハードルはとても高い。一方で、都会に住む人が地方へのUターンやIターンを考え始めたときは、やはりまず情報収集が大変です。そんなときにメタバースの企業説明会があれば、住んでいる場所に関係なく、気軽に企業とつながれる。山梨だけではなく、日本全国の地方都市が取り組むべきヒントが詰まっているように思います。

新しい広場が生み出す“じぶんごと感”

ぼくが一番おもしろいと思うのは、「メタバース」という仮想空間が、ある意味で“二次元”のはずなのに、そこに参加する人たちが“三次元的”に出会っていることです。ネット上の繋がりって、どうしても薄いものと感じるかもしれません。でも、アバター同士がブースを回って担当者と話し、そこでリアルな顔を合わせるのと同じくらいの濃さを得られる可能性がある。それは、声や文章に加えて、お互いが動き回っている様子、周りの景色、会話のテンポといった要素が自然に共有されるからこそ成り立つのかもしれません。

就職活動って、人生のターニングポイントのひとつです。そこに「仮想空間」が絡んでくるというのは、ある種の革命かもしれない。情報はたくさんある。でも、実際に「会って話す」ことの大切さも依然として残っている。これまでの常識が、メタバースという“新しい広場”の誕生によって、どんなふうに塗り替えられていくのかがとても楽しみです。

もしこれから就職活動をしようとしている人がいるなら、ちょっとでも興味を持ったら、のぞいてみるといいと思います。スーツを着なくても、はるばる電車に乗らなくても、仕事の話を聞きに行ける。さらに、「ニックネームで参加OK」なんていう自由度まである。まるで遊園地のアトラクション感覚で、未来を探しにいけるようなものです。

そして企業側にとっても、この取り組みは絶好のアピールチャンスです。全国に散らばる人材と出会えるだけでなく、「この会社は進んでるな」「情報発信がおもしろいな」という印象を与えられます。「社内の空気感」までアバターを通じて伝わるなら、応募者も企業も、よりミスマッチの少ない出会いができるのではないでしょうか。

“会わない就活”が当たり前になるかどうかは、まだわかりません。でも、こうした試みによって、地方が新しい人材とつながったり、都会の人が地方に目を向けたりするきっかけが増えるのは、間違いなくいいことです。これから先、「あのメタバース企業説明会で人生が変わったんだよ」という人が出てきたって不思議じゃない。そんな未来の話が、いつか当たり前のように語られる日が来るかもしれませんね。

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