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マレーシアとアームが描く「半導体の新しい波」

Arm、マレーシアに進出する理由とは?

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アーム、東南ア初の拠点:日本経済新聞

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ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計企業・Arm(アーム)が、マレーシアに東南アジア・オセアニア地域としては初となる拠点を置く──というニュースが、ふわっと耳に入ってきました。どうやら半導体の設計や開発を、「後工程」だけでなく、もっと付加価値の高い領域にシフトさせようとする動きの一端のようです。

マレーシア政府は10年で2億5000万ドル(日本円で約375億円ほど)を投じてArmとの提携を進め、1万人ものICチップ設計技術者を育てていくとのこと。少し前まで「組み立てやテスト、最終加工が主力」と思われがちだったマレーシアが、設計分野までぐっと手を伸ばす──その姿勢からは、ただならぬ気合を感じます。

「後工程」から「上流工程」へ――マレーシアの挑戦

半導体の世界には「前工程」と「後工程」という呼び方があります。ざっくり言えば「前工程」はチップそのものを作る工程、「後工程」は最終的なテストやパッケージングなどが中心です。マレーシアは、これまで後工程が盛んだったんですね。

でも、実は半導体の競争力をぐっと高めるには、いわゆる「上流工程」である設計や開発がものすごく大事。そこでマレーシア政府は、Armとの協力を通じて「上流から担える国」を目指そうとしている。ニュースには、2024年8月に「マレーシア半導体ICデザインパーク」という専門施設が稼働するという話も出てきます。彼らはここを東南アジアの半導体サプライチェーンの中心地にするつもりらしい。まるで、新しい都市計画を一から組み立てているようでワクワクします。

注目の専門用語:「Arm・コンピュート・サブシステム(CSS)」

ニュースの中に「アーム・コンピュート・サブシステム(CSS)」という言葉が出てきました。これは、ざっくり言うと、半導体の設計プロセスをより素早く、そして効率的に行うためのArm独自の仕組み。企業がゼロから半導体を設計しなくても、Armが用意している共通の“骨格”をベースに開発を進められるわけです。

たとえるならば「家を最初から建てるのは大変だけど、優秀な建築家が下地の設計図を用意してくれたら、あとは自分好みに仕上げるだけ」という感覚。これをいち早く取り入れることで、マレーシアの技術者たちは短期間で最先端の製品を作れる可能性が広がります。

半導体の“第2の波”を迎える東南アジアの時代背景

半導体といえば、アメリカや台湾、韓国などが世界のメインプレーヤーとして君臨してきました。とはいえ、東南アジアには1970年代から多くの海外企業が進出しており、マレーシアも米インテルや米テキサス・インスツルメンツ(TI)と歩んだ歴史がある。

ここにきて、世界中のサプライチェーンは多様化の波が押し寄せています。「地政学リスクを考えながら生産拠点を分散する」ことが求められ、半導体という要の分野でも東南アジア諸国が存在感を増すのは自然の流れかもしれません。マレーシア政府の意気込みに、アンワル首相の「これは半導体の第2の波だ」という発言が重なり、なんだか大きなうねりを感じさせます。

これからのものづくりを楽しみに

半導体って、どうしても技術的に難しい話に聞こえがち。だけど、スマートフォンから自動車、そして家の中のAIスピーカーに至るまで、その心臓部はすべて半導体が握っています。マレーシアがArmと組んで大きく投資をする、という今回の話は、「世界のものづくりの地図」が少しずつ動いている証拠ともいえるでしょう。

新しい国が新しい設計思想や生産手法を取り入れるとき、そこからは予想もできないプロダクトやサービスが生まれるもの。しかも若いエンジニアが1万人も育っていくとなれば、未来のグローバル市場はさらに面白くなるはず。マレーシアだけでなく、東南アジア全体に目を向けると、いまこそ“第2の波”がうねりを上げているというのが、このニュースから読み取れるのです。

これから先、世の中はどんな装置やサービスが生まれ、そしてまたどんなふうに人の暮らしが変わっていくのか、ちょっと楽しみになってきますよね。

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