
KDDIの挑戦 スマホと衛星が“直結”する時代
新たな通信サービス「200万台超」のインパクト
本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。
スマホと衛星の直接通信、KDDI「200万台超対応」:日本経済新聞
※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。
「山の奥や海の上でも、スマホがつながる日は遠くないかもしれない」。そんなニュースが日経新聞の見出しを踊ったとき、ぼくはいつも以上に未来というものを感じてしまいました。携帯の電波が入らない場所があるなんてこと、もう当然のように思っていたのに、いまや衛星通信で直接つながる新しい時代が訪れようとしているのです。
今回の日経新聞の記事によると、KDDIはスマホと衛星を直接つなぐ通信サービスにおいて、少なくとも200万台以上の端末が対応することを目指しているそうです。契約数全体の約6%に当たるというこの数字は、なかなかの挑戦的な規模にも感じられます。なにしろ地上の基地局を経由せずに衛星と直接つなぐわけですから、実用化には相当なノウハウと準備が必要でしょう。
KDDI側のコメントからは、「iPhoneでも使えるようにアップル社に要望している」という話も出ています。もし実現すれば、多くの人が当たり前のように衛星通信を体験する世の中が来るかもしれません。
意外と知らない「スターリンク」とは
ここで出てくるキーワードのひとつが「スターリンク」です。イーロン・マスク氏が率いる米スペースX社の衛星通信網で、地球低軌道に大量の小型衛星を配置し、世界中どこでも高速通信を可能にする構想を掲げています。
「従来の衛星通信は高コストで遅延が大きい」というイメージがありましたが、スターリンクはより低い軌道に数多くの衛星を配置することで、通信の安定と高速化を図っているのが特徴です。ニュースでもよく話題になりますが、日本の携帯キャリアと組むことで「スマホと衛星が直接つながる」しくみづくりが、いよいよ現実味を帯びてきたというわけです。
MWCも注目する「衛星通信」と「AI」の時代背景
この記事が紹介されていたのは、スペインで開催された世界最大級のモバイル関連見本市「MWC2025」です。MWCではスマホや5Gなどの通信技術が注目されるのはもちろんですが、近年は「AI」と並んで「衛星通信」がキーワードとして浮上しています。
その背景には、スターリンクの普及や、災害時の緊急通信への期待があります。地震や台風などで地上の基地局が壊れた場合でも、衛星通信ならつながりを確保できる。それが自治体や企業、そして個人にとっても大きな安心材料になるわけです。山間部や海上など、いままで電波が届かなかった場所での利用を想定していることも、時代の要請と言っていいでしょう。

「追加料金」がカギ? 海外の事例から探る
気になるのは、やっぱり料金面です。記事によると、米TモバイルUSでは将来的に契約者から月15ドル、他社からは20ドルの追加料金を見込んでいるそうです。一方でニュージーランドの通信会社ワンニュージーランドは、一部プランで追加料金なしの利用を打ち出しているとのこと。
KDDIも「料金体系はまだ検討中」という段階のようで、海外事例を参考にしながら国内向けの仕組みを整えているようです。何かとコストのかかる衛星通信をどう負担していくのかは、今後ユーザーが興味を持つ大きなポイントでしょう。
衛星通信が照らす、未来のコミュニケーション
災害対策としての衛星通信の有用性はもちろん大きいですが、今後は「地上のネットワークに頼らず、宇宙を経由して直接つながる」という新たなビジネスチャンスも生まれてくるはずです。これまで通信が難しかった場所でのビジネス展開やリモート技術の活用など、まだまだ誰も想像していないような未来が待っているかもしれません。
空を見上げることの意味
ぼくらがふだん何気なく使っているスマホですが、その裏側には膨大な通信インフラと多彩な技術が張り巡らされています。衛星通信を手にすることで、もしかしたら「いつでも、どこでもつながる」だけでなく、情報が行き届かない地域や人々を大きく変える力を持つのではないでしょうか。
ときどきは、電波の届かない森や海、山の奥を想像してみるのもいい。そこに新しい衛星通信の軌道が立ち上がれば、人間の暮らしはどんなふうに変わっていくのだろう。大げさに聞こえるかもしれませんが、それはきっと、今まで眠っていた可能性の扉を開ける一歩なのだと思います。
Vamos学生メンバー募集
もし「もっといろんな企業のリアルな話を聞きたい」「直接インタビューで学びたい」と思ったら、ぜひVamosの活動に参加してみましょう。先輩たちの体験談をリンクから覗いてみると、きっとガクチカ(学生時代の活動実績)にもつながるヒントが見つかるはず。参加したい方は、Vamos公式LINEに「説明会参加希望」と送るだけで大丈夫です!

Vamos公式LINEはこちら