“ゴミじゃなく、土になる”新しい発想
日経新聞
TSUTAYA ゴルフで新しいカルチャー
TSUTAYAがもたらす意外な風景
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ぼくたちがTSUTAYAと聞くと、まず思い浮かぶのは本や音楽、映画など、いわゆる「カルチャー」の香りですよね。ところが、そんなTSUTAYAで「インドアゴルフスクール」が始まるらしい、という記事が出ていました。これだけでも「えっ？」と驚きがありますが、さらにその背景には「カルチュア・コンビニエンス・クラブ（CCC）」の大きな戦略があるようなのです。今回は、その記事をもとに「TSUTAYAがインドアゴルフと組む意味」を、わかりやすくひも解いてみたいと思います。さらに、この出来事から見えてくる時代の流れや、いまゴルフが抱えている新しい可能性について、お話していきます。
大手インドアゴルフスクールと手を組むCCCの狙い
CCCがインドアゴルフスクール最大手の「ステップゴルフ」を運営するESGホールディングス（HD）とタッグを組む。ステップゴルフは首都圏を中心に多くの店舗を展開し、月額制で手軽にゴルフを練習できるシステムを持っています。会員には女性が多いというのが特徴で、これはいわゆる「ゴルフ＝男性のスポーツ」というイメージをくつがえす流れを作っているようです。TSUTAYAという、どちらかといえばアートやエンタメのイメージが強い場所でインドアゴルフができるというのは、何やら新鮮ですよね。
専門用語をかみくだく：インドアゴルフスクールってどんなしくみ？
ここでちょっと「インドアゴルフスクール」という言葉について触れてみましょう。名前のとおり、屋内に設置された練習場やシミュレーション機器を使ってゴルフを学ぶスクールです。天候や時間帯に左右されず、気軽にゴルフを楽しめるため、最近は忙しいビジネスパーソンや女性を中心に人気が高まっています。打ちっぱなしではなく、シミュレーターで飛距離や弾道を解析しながら学べるのもポイントです。
さらに記事に出てくる「女性専用マシンピラティス」というキーワードも特徴的。これは女性の身体に合わせたマシンを使い、深い呼吸とともに体幹を鍛えるエクササイズ。ゴルフのスイングにも体幹は大事ですから、ここに相性のよさを見いだすのはうなずけます。
背景には健康志向とカルチャーの融合
なぜいま、TSUTAYAがゴルフへ一歩踏み出すのでしょう。そこには健康志向の高まりと、娯楽の多様化が背景にあります。TSUTAYAはレンタルビデオショップのイメージを超え、カフェや書店、ワークスペースなど多角化を進めてきました。そして今回、フィットネス関連の領域として「インドアゴルフ」に注目したのだと思います。ゴルフは確かに敷居が高そうに思えるスポーツですが、屋内で短時間から始められるとなれば、ぐっと身近になりますよね。
この「身近になる」ということが、おそらくカルチャーを生み出す最大のカギ。たとえば「ちょっと本を探しにTSUTAYAへ行ったはずが、なんだか楽しそうだからゴルフの体験レッスンに申し込んでみた」という場面が、これからは現実になるかもしれません。
場所とカルチャーの化学反応が未来を作る
TSUTAYAが、ただ場所を貸すだけのビジネスではないことは明らかです。CCCの動きは、CDやDVDのレンタルにとどまらず、もっと広いフィールドへとカルチャーを拡張しようという戦略。その一端としてインドアゴルフスクールを取り込むことで、ゴルフの「ちょっとハードルの高そうなスポーツ」というイメージを変え、同時にTSUTAYAの既存の顧客層にも新しい扉を開こうとしているのではないでしょうか。
今後、この記事で言及されているように店舗が拡大すれば、「本と音楽とゴルフとピラティス」が同じ空間で混ざり合うような、これまでになかったコミュニティが育っていく予感がします。そこから生まれる偶然の出会いや新しい体験は、きっとぼくらの暮らしを豊かにしてくれるはずです。未来をちょっと先取りするような、このニュース。意外と大きな変化への序章かもしれません。これからが楽しみですね。
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