VAMOS

就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
5分で身につくビジネス力

 “ゴミじゃなく、土になる”新しい発想

「土に還る」日用品が教えてくれること

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

「土に還る」日用品 続々 ラップやふきん、微生物で分解:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

このところ、「土に還(かえ)る」日用品がじわじわと増えてきているらしいです。おしぼりとかふきんとか、毎日のように使うものが、自然の中で微生物に分解されて土に戻るという。そのうえ、ラップや革製品まで出てきたと聞いたら、ちょっとびっくりしますよね。

これがなぜ、いま広がっているのか。

どうやら原材料や製造工程で石油由来の素材や重金属をできる限り使わない、という取り組みがカギになっているようです。つまり、使い終わったあとの負担だけでなく、作るプロセスの負担もなるべく小さくするわけですね。

「やさしい製品」は「めんどうな製品」と思われがちだった時代も、少しずつ変わりつつあるようです。いつの間にか、自然と人間が手をつないで生きていく未来が、少しリアルに想像できるようになってきたのではないでしょうか。

専門用語をかみ砕く PLA、P-Life、クロムフリー

記事の中には、ちょっと聞き慣れない言葉が出てきます。だけど、これを知ると「土に還る」アイテムの仕組みがわかりやすくなるはず。

PLA(ポリ乳酸)

植物のデンプンを加工して作った樹脂素材。プラスチックのように扱いやすいけれど、微生物の働きで分解されやすいところが特長です。いつか未来の教科書には、普通に登場していてもおかしくないかもしれません。

P-Life

プラスチックが微生物によって分解されやすくなるように配合された添加物。難しい仕組みは置いておいて、「プラスチックをもっと自然に返せるよう工夫したもの」と思えばイメージしやすいですね。

クロムフリーのなめし剤

革を製品にする「なめし」という工程でよく使われるのがクロムという金属。ところが、このクロムを使わない方法もちゃんとある。植物由来のなめし剤を使えば、不要な重金属が土に残らない。環境への負担がぐっと減ります。

「土に還す」という選択肢が映す時代背景

考えてみると、これらのアイデアは急に生まれたものではありません。昔は当たり前のように、紙も木製品も土に戻っていった。それを、長い時間をかけて石油由来の素材や大量生産の仕組みで便利にしてきたわけです。

しかし、ゴミの最終処分や環境汚染の問題が顕在化してきた今、私たちは「どうすれば自然に返せるんだろう?」と、もう一度頭を悩ませ始めた。すると、エシカル消費(社会や環境に配慮した消費)がじわりと広がりだし、「土に還る」アイテムの存在が注目されるようになったんですね。

特にアウトドアやキャンプに行く人たちにとって、「うっかり飛ばされちゃったり、回収できなかったりしたらどうしよう」と心配せずに使えるのはありがたいこと。これまで気にしていた負荷を、ちょっとずつ減らすことができるのは、決して小さな進歩ではないと思います。

今こそ「ささやかな気づき」から動き出そう

この記事から感じるのは、たったひとつの技術が何かを劇的に変えるのではなく、いろいろな工夫が積み重なって「土に還る」を実現しているということです。値段が少し高くても、便利であることとの両立をめざす――その姿勢が普及のポイントになっているようです。

世の中は、価格が安くて大量消費できるものに流れがち。でも「いちど買ってみたら想像以上に便利だった」「あまりゴミを気にしなくていい」といったささやかな気づきが、私たちの行動を変えるきっかけになることだってある。

たとえば、エコ商品に対する誤解のひとつに「使いにくそう」「ちょっとおしゃれじゃない?」という先入観がありました。でも、実はおしゃれで機能的なものが増えている。さらに環境にも配慮されているなら、一石何鳥にもなるわけです。企業が技術を研ぎ澄ますことで、日々の生活がより快適になり、地球にもやさしい。そんな時代のうねりを、しみじみと感じます。

結局のところ、「土に還す」というのは自然との付き合い方を再発見するようなもの。使い捨てではなく、使い終わったら次の循環へつなげる。そうやって、少しずつ少しずつ世界は変わっていくのかもしれません。

Vamos学生メンバー募集

Vamos学生メンバーとして一緒にWebマガジンの運営にチャレンジしてみませんか? Vamosの一員として企業取材を進めていくと、自然と業界研究やマーケティングスキルが身につきます。すでに多くの学生が参加しており、インタビュー経験を就活に活かしている人も多数! 詳しくは参加者の体験談をリンクからご覧くださいね。参加希望は、Vamos公式LINEに「説明会参加希望」と送信するだけです。

Vamos公式LINEはこちら

最近の記事