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グミがつくる新しいコミュニケーションのかたち

国内グミ市場、なぜ急拡大?

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

グミ市場、7年で2倍に ガムを逆転、広がる差:日本経済新聞

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ここ数年、コンビニやスーパーのお菓子売り場で、グミが目立ってきています。実際に、日経新聞によれば、国内のグミ市場は2024年時点で約1138億円と初めて1000億円を突破し、7年前からほぼ2倍に成長しているそうです。一方で、かつては「眠気覚ましの定番」だったガム市場は600億円規模で頭打ち。これには、コロナ禍を境に変化した「お菓子を食べる場所」や「目的」が大きく関わっていると言われています。

在宅勤務やリモートワークが増え、外に出る機会が減ったことで、口臭ケアや眠気覚まし用にガムを噛む場面が減りました。その一方、グミは「低カロリーのおやつ」として、ちょっとした気分転換にぴったりだったのです。お菓子を食べる習慣自体はむしろ増えたけれど、より“罪悪感の少ないもの”を求める人が増えた。そんな背景が、グミ市場を後押ししているように思われます。

グミ市場を支える専門用語を解説

ハードタイプのグミ

記事の中に出てくる「ハードタイプのグミ」は、噛みごたえが強く、しっかりした食感をもつ商品を指します。近年は「弾力ある噛み心地」が求められ、お腹を満たすほどではないけど「噛んだ満足感」はしっかり得たいというニーズが高まっています。これがガムの代用品としても受け入れられているのは興味深いですね。

グミニケーション

もうひとつ面白い言葉として挙げられていたのが「グミニケーション」。日本グミ協会が提唱する、グミを介したコミュニケーションのことです。子どもの頃、駄菓子屋さんで買った小さなグミを友達同士で分け合った――そんな思い出を持つ人も多いかもしれません。実はこの行為こそが、コミュニケーションのきっかけになるのだと。形も色も味も多種多様なグミを選び、「これ好き?」「ちょっと食べてみてよ」と分かち合う瞬間が、自然に会話を生むのです。

コロナ禍を経て見えてきた時代背景

コロナ禍が私たちの生活に与えた影響は大きく、「外で過ごす時間」と「家で過ごす時間」のバランスが大きく変わりました。それまでは、電車やオフィスでガムを噛んでいた人も、在宅中心になると「ガムを噛む理由」が減ってしまう。一方で、気分転換や口さみしさを埋める“おやつタイム”は増加。

でも太るのは嫌だし、健康意識も高まりつつある。そこで「ガムよりも気軽で、チョコレートやクッキーほどのカロリーではないグミ」が注目されました。実際、仕事をしながらグミを一粒ずつ口に含むと、ちょうどいいリズム転換になったり、香りや甘さで脳がリフレッシュされたりします。しかもハードタイプなら、噛むほどに噛みごたえが楽しく、ガムを噛む感覚と近い。結果的に「ガム離れ」を後押ししたというわけです。

また、SNSの普及で「こんな変わったグミを食べてみた」「カラフルでかわいい」など、写真や感想をシェアする機会が増えたのも大きいでしょう。味だけでなく、見た目の多様性が話題性を呼び、人と人をつなげるコミュニケーションの素材にもなっています。

お菓子の未来を噛みしめる

グミは、子どもが食べるものというイメージから、あっという間に大人のおやつにもなりました。それは単なる「お菓子の流行」以上の変化を映し出しているように思います。人々は仕事や家事の合間に手軽につまめて、ちょっとした幸せや満足感を得られるものを探していました。それが「低カロリー」「噛みごたえ」「種類の多さ」という魅力を持つグミに向かったのです。

一方で、ガムが活躍した「外出先での集中力維持や口臭ケア」が少し後ろに下がったのは、ライフスタイル自体が大きく変化したから。「社会がどう変わっているか」は、お菓子の売れ行きを見てもわかるものなんですね。

そして、形も味も多彩なグミを介して、人と人が距離を縮める――「グミニケーション」は今後も広がっていくでしょう。なぜなら、お菓子というのは昔からコミュニティの小道具でした。旅先の土産菓子を配って会話が生まれたり、バレンタインデーでチョコを渡して気持ちを伝えたり。グミは、そんな人間同士のつながりを支える新しい役割を担いつつあるように感じます。

グミがここまで大きな市場になるなんて、ちょっと前までは想像もできませんでした。でも時代が変われば、生活のシーンも変わる。グミ市場の伸びは、そんな「変化する暮らし」を素直に映しているのだと思います。これから先、どんなグミが生まれ、どんな食べ方や楽しみ方が生まれるのか。おやつを通じて、社会の未来を想像できるなんて、ちょっと素敵だと思いませんか。

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