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データが変える介護の未来

介護の質を「見える化」する取り組みが広がる

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

介護の質、データで向上 全国平均と比べケア見直し:日本経済新聞

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日々の介護にデータを活用して、よりよいケアをめざす動きが進んでいるようです。たとえば、今回紹介する記事では、全国の介護施設から集めた利用者の状態やケアの内容を比べて、各施設が「自分たちはここをもう少し工夫できそうだ」と知るきっかけにしていると紹介されています。

ここで面白いのは、「車椅子が必要かどうか」や「歯や入れ歯の状態」など、一人ひとりの暮らしの質につながることが数値化され、全体の平均と比べられる点です。そうすることで、施設によっては「あれ、うちは歯のケアが弱いかも」と気づくきっかけになる。そうやってデータをもとに職員同士が話し合うことで、ケアの質を上げていこうというわけです。

専門用語をやさしく解説――「ADL」と「インターライ方式」

介護分野では、よく「ADL(エーディーエル)」という言葉が出てきます。これは「Activities of Daily Living」の略で、日常生活動作を表す言葉。たとえば、歩く・階段を上る・食事をする・トイレに行くなど、生活の基本にあたる動作が自力でどれほどできるかを数値であらわして、改善や維持を目指します。

もうひとつ出てくるのが「インターライ方式」。これは、日常生活動作だけでなく、心理状態や健康状態、さらに人間関係のような側面までを多角的に評価して、その人に合ったケアを立てていくシステムです。ここまで細かく把握するには、専門職のチームワークが必要で、担当スタッフ同士が話し合う機会も増えます。すると、「ちょっと気になる変化」が早い段階で共有されて、より安心して暮らせる介護につながるというわけです。

数字が示す時代背景――「自己選択」から「比較選択」へ

昔は家族が多世代同居して、自然と誰かがケアを担うのが当たり前でした。でも、いまは一人暮らしの高齢者が増え、「どの施設がいいか」「どのサービスが合うか」を本人や家族が探す時代になっています。ところが、いざ探そうとすると、費用や設備などはわかっても「実際に入ってみるまでわからない」不安が大きい。

データを使って比較する、というやり方は「よくないところが隠せなくなるんじゃないか」と心配もあるでしょう。でも逆にいえば、「もっとよいケアをしたい」という気持ちを後押しする材料になるかもしれません。数字を入り口に話し合うことで、「あ、こうすれば車椅子に頼らずに歩けるかもしれない」という小さな発見が増える。そんな空気が、少しずつ広がってきています。

データが「語り合い」のきっかけになる

ぼくたちはどうしても、「数字」と聞くと冷たいイメージを抱きがちです。でも実際は、数字によって「もっと人間的なケア」をめざす手掛かりが見つかるかもしれません。

たとえば口の中の衛生状態が全国平均より悪かった施設では、職員同士が「ちゃんと見えていなかった部分があったね」と共有し、改善を続けるうちに大きく変わったといいます。そこにはデータだけがもつ「客観性」があるからこそ、「自分たちのケアは本当に大丈夫?」と問い直すきっかけが生まれるのでしょう。

そう考えると、「科学的介護情報システム(LIFE=ライフ)」や「インターライ方式」のような手間のかかる仕組みでも、それを活かしてみようと思う施設が増えるのは自然な流れです。数字にあらわれた事実をもとに、「この方がもっと笑顔で過ごせるように」とみんなで頭をひねる――まるで個性豊かな寄せ書きのように、ケアが少しずつ進化していくのかもしれません。

そこで大事なのは、ただ「ランク付け」して終わりではなく、「じゃあ、どう変えていこう?」と語り合うこと。見えない不安を見える安心へ変えるには、数字と人間味の両方が必要なのだと思います。

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