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実は起業するんです──26卒の女子大生

私のことを一言で表すと、平凡だと思っているんです。何か優れているわけでもないし、飛び抜けた能力もないです。強いていうなら初対面でもある程度の会話はできるぐらいのコミュニケーション能力はあるよ?ぐらいです(笑)でも私は、平凡だけど起業できたよって話ができるようになりたいんです。「なんでそう思うようになったの?」と聞かれると、実は中学生の部活までさかのぼります。あのとき「起業しよう」ってはっきり考えたわけじゃないけど、今思えば最初のきっかけだったんですよね。

キャプテン就任当初の気持ち──「私のチームじゃん!」という浮かれと大混乱

中学時代、私は指示されて動くのが好きではなかったので、先輩もコーチもいない部活でキャプテンを任されたときは、「やったー! 自由に思い通りにできる! まさに私のチームじゃん!」くらいに浮かれてました。ところが、初日の練習が想像を超えるぐらいグダグダで、すぐに現実を突きつけられました。「あれ……自由にできる=うまくいく、じゃないんだな」と。

一人で抱え込んだ結果見えた“うまくいかない現実”

うちの部は30人近くいて、先輩がわざわざ副部長2人とサブ2人も用意してくれてたのに、当時の私は「キャプテン=全部自分でやるもの」って思い込んでたんですよね。今思えば思い込むと言うより「自分だけでできる」って自分を過大評価していたんだと思います。練習メニューも部員への声かけも、何から何まで自分で抱えようとする。
当然、回るわけがなく私のキャパはオーバーするし、同級生や後輩の不満は溜まる一方。そこでやっと「トップ一人が全部抱えちゃダメだな」と実感しました。

そういえば私、ずっとモヤモヤしてたんだ──探究心に気づいたきっかけ

「このままじゃダメだ、どうすればいいんだ?」って頭を抱えたとき、ふと思い出したんです。実は他の人がキャプテンっぽくしてるのを見て、私はいつも「もっとこうすればいいのに」とか「その伝え方じゃわかりづらいでしょ」と「自分だったらこうするのに」とモヤモヤしてたなって。じゃあどうして今上手くいかないのか、何が問題なのか徹底的に自分と自身と今の状況に向き合って考えました。
そこで、「せっかく自由なんだから、自分なりのやり方を失敗してもいいから試してみよう」と思い立ちました。副部長やサブキャプテンをちゃんと活かして、部員一人ひとりとコミュニケーションをとる。最初は手探りだったけど、失敗を重ねながら少しずつ工夫していったんです。

自由だからこそ芽生えた探究心──組織をまとめる面白さ

そんなふうに考えて行動し始めたら、チームをどうまとめるかを考えるのがめちゃくちゃ楽しくなってきました。

  • やる気がない子には、どう声をかけたらやる気になる?
  • やる気満々な子を、どう伸ばす?
  • チームの雰囲気を良くするには、どんな練習が合ってる?

こうやって試行錯誤してるときが、一番頭も心もフル回転してたんですよね。まさに、“人や組織を動かす面白さ”に目覚めた瞬間でした。

周囲の反発と陰口──それでも譲れなかった“絶対私がやったほうがいい”

同級生は優秀な子たちが多くて、もちろん、その中で私がキャプテンになるのが気に食わない人はいて、陰でいろいろ言われたりもしました。でも正直、「いや、絶対私がやったほうが上手くいく」って思ってたんですよ。生意気な自信だけど、先輩が「キャプテン頼むよ」と声をかけてくれたのもあって、そこに責任感がプラスされてさらに燃え上がりました。この自信ってどこから来たのかなって思ったんですけど、自信というか「私がやりたい」ってわがままな気持ちからくるものだったなと今になって思います(笑)

うまくいかない現実──でも“人を動かす”面白さにハマった

それでも、部員は30人近くいてコートは1面しかないとか、想定外のことばっかり。最初は全部周りのせいにしてしまっていたんです。「コートが少ないし仕方ない」「監督がいないから私がやるしかない」「みんな意見言わないし」みたいに。
でもよく考えれば、コートが1面しかないならその分メニューを工夫すればいいし、監督がいない分自由度はむしろ高いし、みんなが言わないなら私が聞きに行けばいいだけ。そう気づいて行動を変えたら、少しずつ組織が動き出したんです。もうその手応えがめちゃくちゃ楽しくて、「人って思うように動かないからこそ、上手くいったときめちゃ嬉しい」って実感しました。

起業への想いに繋がった“自分の環境を作る”という発想

このキャプテン経験が、今の私の「起業したい」という想いにつながってます。もちろん中学の部活とビジネスはまったく違うけど、「どうやればもっと効率よくなる?」「あの子(人)の強みをどこで活かす?」みたいに、組織を動かす発想は共通してる気がするんですよね。
あのとき感じた「絶対私のほうが上手くやれる」とか、人が変わっていく瞬間やチームがまとまっていく瞬間のワクワクは、いまもずっと忘れられません。だからこそ“自分の環境を作る=起業”という選択肢が、私にとってはものすごく魅力的なんだと思います。

最後に

とはいえ、何から何までスムーズにいくわけじゃないし、正直不安もたくさんあります。だからこそ、今後は起業をゴールにするだけではなく、まずは25歳までに「目に見える結果」を残すことを大きな目標にしています。過程や試行錯誤も含めて、これから少しずつ発信していくつもりなので、同じように挑戦したいと思っている人たちの参考や刺激になれたら嬉しいです。