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ソフトバンクGの「AIインフラ」大攻勢

テクノロジーの“肝”を押さえるソフトバンクG

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AIインフラ 2陣営攻め ソフトバンクG、米社買収1兆円規模:日本経済新聞

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なんだか「未来」が目の前までやってきて、すぐそこにある気がしますよね。ソフトバンクグループ(以下、SBG)が米半導体設計企業アンペア・コンピューティング(Ampere Computing)を買収するというニュースは、その「未来」への歩幅をグッと広げる出来事として注目を集めています。さらに、あのイーロン・マスク氏率いるxAIもAIインフラ向け投資ファンドに参画するようで、どうも世界的な大きなうねりを感じざるを得ません。今回は、このニュースがいったいどんな背景をもっていて、どういう時代を映し出しているのかを、できるだけやさしく読んでみようと思います。

アンペア買収のポイント:AIを支える“屋台骨”づくり

SBGはアンペアという米国の半導体設計企業を約9700億円で買収することを発表しました。半導体と聞くと、パソコンの心臓部であるCPUやスマホのチップを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかしアンペアが得意とするのは、大量のデータをさばく必要がある“データセンター向け”のチップ。たとえば、今話題の生成AI(ChatGPTのようなもの)を動かすには膨大な計算が必要で、その計算を効率よく支える半導体が不可欠です。

SBGは以前、英半導体設計大手アーム(Arm)を買収していて、すでに“AIの土台となる設計力”を手に入れています。そこにアンペアを加えれば、AI分野をさらに強化できる――そんな目論みが透けて見えますね。

専門用語をやさしく解説

「データセンター」ってなに?

インターネット上のサービスや企業システムの処理をまとめて行う“大型のコンピュータルーム”のようなものです。数え切れないくらいのサーバー(コンピューター)が並び、膨大な情報をリアルタイムで処理します。AI時代の重要インフラでもあります。

CPU(中央演算処理装置)」とは

パソコンやサーバーの“頭脳”にあたる部分です。あらゆるデジタル機器が複雑な計算をするときに指示を出す中枢役です。アンペアやアームが得意とするのは、この“頭脳”をどれだけ省電力かつ高性能にできるか、という設計技術なんですね。

背景にある「AIインフラ」大競争

SBGやイーロン・マスク氏の投資ファンドが動き始めた背景には、AIを支えるための“インフラ競争”が激化していることがあります。AIといってもその実行には莫大な電力とサーバーが必要。そうした環境を整備できる企業だけが、時代の先頭を走ることができるのです。

SBGは米国でAI開発向けの大規模なインフラ投資を進める計画を発表し、日本国内でも生成AIを手がける構想を持っています。そこにアンペアを取り込むことで、GPU(画像処理半導体)やCPUをセットで押さえ、大幅な省力化や効率化を狙うわけです。

アーム買収から始まった“布石”が次のステージへ

SBGは2016年にアームを約3兆3000億円で買収し、2023年には米国市場に上場させました。多くの人は「えらい投資額だなぁ」と驚きましたが、背景には「AI時代に重要になるテクノロジーを押さえておきたい」という孫正義会長兼社長の読みがあったわけです。そして今回、アンペアを傘下に収めることで、その布石がより具体的な形になろうとしています。

これからの展開 AIが生む新しい景色

AI投資がブームとなるなかで、買収話が次々に報じられています。SBGも米サイバーセキュリティ企業Wizがグーグルに買収される流れに関与しているなど、いまや「どこを見てもソフトバンクの影」がある印象です。

AIというのは、ただ「賢いコンピューターを作る」だけじゃなく、医療・物流・教育など、社会のあちこちの分野に変化をもたらす力をもっています。そんな変化が生まれるときに不可欠なのが“土台づくり”。ソフトバンクGやイーロン・マスク氏が競うように進めるAIインフラへの投資は、まさにその土台づくりの競争なのです。

どんな大きな波も、はじめは“どこかの誰か”がパシャパシャ水面をかき回すところから始まります。SBGやイーロン・マスク氏は、そのかき回し役を自覚的に担っているように見えます。次にくる時代は、おそらく今よりもずっとAIが身近になって、人間の暮らしを大きく変えるはず。でも、それは「怖い」ことというよりも、「ずっと先までつづくドラマへの序章」かもしれません。私たちがAIとどう向き合い、どんな未来を描いていくのか――その選択肢が今、ぞくぞくするほど広がっているんです。

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