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ソフトバンクGが狙う「未来の半導体連合」

ソフトバンクGの大きな一手

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

ソフトバンクG、半導体連合構築:日本経済新聞

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今回ご紹介したいのは、ソフトバンクグループ(SBG)がアメリカの半導体企業「アンペア・コンピューティング」を買収する、というお話。

「AI(人工知能)網の省電力化」というキーワードが要となっており、実はこれって、ものすごい未来の入り口なんです。では、記事の内容をかいつまんでお伝えしながら、今の時代がどんなふうに動きはじめているかを、ちょっとのぞいてみましょう。

SBGが築く半導体連合とは?

記事によると、SBGは英半導体設計の雄・アーム(Arm)を傘下に持ち、その回路技術を使ってデータセンター向けCPUを展開しようとしています。CPUというのは、コンピュータの「頭脳」。さらに、GPU(画像処理半導体)という「目」と「腕」のような部分を米エヌビディアから調達するといった構想もあるようです。SBGは、さまざまな半導体企業を傘下にまとめあげ、「連合」を築こうとしているわけですね。

専門用語のおさらい——CPUとGPU

CPU(Central Processing Unit)

いわゆる「中央演算処理装置」。コンピュータの指令役で、何をどう処理するかを決める重要な役割を担います。

GPU(Graphics Processing Unit)

もともとは画像を高速に描画するために開発された装置ですが、現在ではAIの学習にも欠かせない、大量演算を並列でこなす“働き者”として注目されています。

アンペア・コンピューティングはCPU設計を手掛けていて、しかも省エネ性能に強みがある。AIの世界は電力をものすごく食うので、この省エネ技術が勝負のカギになる、というわけです。

省電力AIの背景にあるエネルギー問題

AIが広がることで、データセンターはとてつもない電力を消費するようになります。そこでSBGは、省電力が得意な半導体を作りながら、エネルギーそのものも自前で調達しようと考えている。記事によれば、SBGは傘下にある発電会社を使って再生可能エネルギーを拡充したり、場合によっては原子力や核融合なども検討が進むかもしれない――といった動きがあるようです。これはまさに「AI時代のインフラ整備」。最先端AIには膨大な電力が必要で、その電力をどうやって賄うかが大きな課題になっているのです。

ASI(人工超知能)への視線

記事の中には「人類の1万倍の知能」という表現で、将来のAIが私たちを大きく超える可能性に言及しています。英語ではASI(Artificial Super Intelligence)と呼ばれることもあります。まだまだ先の話のように思えますが、SBGはオープンAIなどと組んで、この超未来的な領域をも視野に入れているらしい。こうなるとSFみたいですが、SFかどうかはもう境目があいまいになってきていますね。

ASI(Artificial Super Intelligence 人工超知能)

AIが私たちの知能をはるかに超える段階を指します。近年、ChatGPTに代表される「生成AI」が話題ですが、その先にある、より高度で自律的な人工知能のイメージ。SBGはここに大きく張っているのです。

省電力AIで切り拓く新時代

今、世の中は「便利になるからAIを使う」から、「AIが社会の基盤になる」へと移行している最中と言えます。SBGのように、技術の要(かなめ)となる半導体や、それを動かす電力インフラを丸ごと手がけようとする企業が現れはじめているのは、まさに時代の変化の象徴でしょう。データセンターの電力消費が地球環境の大きな課題になることは明白。省電力化やクリーンエネルギーとの組み合わせが、今後のAIインフラの勝負どころになっていきそうです。

未来のインフラと“人間らしさ”

AIは一見無機質なものに感じられますが、実は人間が何を大切にしたいのかが反映されていく技術でもあります。SBGの動きは「人類の知能を超えるAIをつくるんだ」という大きなテーマに立脚していますが、その根本には「もっと便利で、もっと豊かな未来を築く」という人間的な欲求があるようにも思えるのです。

この先、AIが巨大な知能をもったとして、それがどう社会を変えていくのか――そこには興味と同時に不安もあります。しかし、今回の日経新聞の記事が示すように、企業は手をこまねいているわけではありません。むしろ一歩先の未来に向け、半導体の省電力化とエネルギー確保、そしてAI研究の推進を同時に動かす。こうした取り組みが次の時代を形づくる“インフラ”になるのではないでしょうか。

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