
サントリー、豪州の大地に挑む
サントリーの「攻めの一手」をざっくり読む
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サントリーBF、豪州工場で今夏までに酒類生産:日経MJ
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サントリー食品インターナショナル(以下、サントリーBF)が、オーストラリアに構えた新工場をめぐる記事をご紹介します。ざっくり言うと、サントリーBFがエナジードリンクから缶コーヒー「BOSS」、さらにはアルコール飲料までを幅広く手がけるべく、オーストラリアに大きく投資しているという内容。特に缶コーヒーや缶チューハイの現地生産を視野に入れ、最新の設備や環境への配慮とあわせて、攻めの姿勢を見せているわけです。
世界に飛び出す日本企業の元気さを見ると、なんだか励まされるような気がします。
「エナジードリンク」「DEI」――専門用語をやさしく解説
エナジードリンク
エナジードリンクとは、カフェインやビタミンなどを多めに含んで、「元気をチャージしよう」という飲み物です。サントリーBFは「Vエナジー」というブランドをオーストラリアやニュージーランドで展開しているんですが、これがなかなか人気。記事によれば、味のバリエーションを広げたり、ゆずフレーバーを投入したりして、現地の嗜好に合わせる工夫をしているんです。
DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)
これは「多様性」「公平性」「包括性」を推進しましょうという考え方。簡単に言えば、「人種や性別、さまざまな背景を持つ人が、それぞれの力を発揮できるようにしよう」という取り組みですね。サントリーBFでは、女性の管理職比率を上げたり、いろんな国・地域の社員が自由にアイデアを出せる仕組みづくりを進めているそうです。「みんなちがって、みんないい」を具体的にやっていくというのが、企業としての新しい在り方なんでしょう。

工場設立から見える時代背景――コーヒー豆の高騰と市場拡大
記事によると、コーヒー豆の国際価格が上がっていて、オーストラリアのカフェ文化にも影響が出そうだとのこと。現地では「カフェで1杯5豪ドルが、8~9豪ドルになるかも」なんて声も。そんななか、「BOSS」はスーパーマーケットで4豪ドルちょっとで買えるので、「外で飲むコーヒーより、もうちょっと手軽なんじゃない?」という需要が生まれつつあるんですね。
実際、オーストラリアで缶コーヒー文化はまだ完全に根づいていないそうですが、そこにサントリーBFが勝負をかける。これは「日本の缶コーヒー文化」を海外に広げる試みでもあるんですよね。いわば、オーストラリアは人口増加や多民族社会など、どんどん多様化している。そういう国でこそ、新しい飲み方や新しい体験が生まれるんだと思います
やさしいイノベーションと多様性
読んでみると、「攻めるだけじゃなく、地に足が着いたイノベーションだなあ」と思うわけです。現地生産を進めれば、輸送コストや在庫管理がうまくいくのはもちろん、現地の嗜好やライフスタイルを製品にすぐ反映できる。さらに、環境負荷を低減する仕組みを整えたり、女性を含めた多様な人材がチームを引っ張ったりすることで、「世界で生き残るブランドとはなにか」を身をもって示そうとしているように感じます。
オーストラリアでも「BOSS」や「Vエナジー」が着実にファンを増やしているのを見ると、日本の企業の知恵や技術が海外で活かされるのはうれしいし、なんだか誇らしいですよね。どこか海外の地で、何気なく缶コーヒーを手に取る誰かが、「これ、いいね!」と笑顔になる。そういうちいさな一つひとつ声がマーケティングの醍醐味。
人口増やコーヒー豆高騰といった追い風・向かい風も含めて、「この先どうなるの?」とわくわくしながら、これからのサントリーに期待していきたいですね!
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