今回のインタビューでは、九州地域で防食メンテナンスの分野においてトップの地位を築く丸栄産業株式会社の眞﨑さんに、「仕事選び」のアプローチについて伺いました。
眞﨑さんがどのようにして自分の道を見つけ、成長してきたのか、さらにその経験に基づくアドバイスなどもお話しいただきました。
就職・転職活動中の皆さんに“仕事選びの新たな視点”として参考にしていただきたいと思います!
丸栄産業株式会社
2022年入社 眞﨑さん
眞﨑さん:私の場合、就職活動の際には「やりたい仕事」を見つけるのではなく、自分ができることに重点を置きました。理想の仕事を見つけられれば最高ですが、私は自分の能力やスキル、専攻分野に基づいて仕事選びをしました。もちろん、いきなり戦力として活躍できる仕事は何かと探すのではなく、自分が貢献できると考えられる範囲で考えてみたんです。
例えば、私は大学で建築・土木を専攻し、コンクリートに関する研究を行ってきました。このような背景から、素材に関連する業務なら何か貢献できるのではないかと。この考え方は理系の学生特有かもしれませんが、文系の学生さんでも自分の強みを活かせる分野を中心に仕事を探すという意味で応用が可能だと思います。
自分が何かを成し遂げられると感じる環境に身を置くことで、自分の将来像を描きやすくなると思います。実際に社会人になってみて、小さな成果を積み重ねることで、自分の強みを発見し、自信を持つようになりました。これは『できることに焦点を当てる』ことの大切さだと思います。
また、「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、興味と情熱を持って取り組む仕事は、自然と成長につながるのではないでしょうか。
やりたい仕事に取り組むことは大切ですが、それにはまず『自分が何ができるのか』、『どのような分野で活躍できるのか』を理解することが先決ではないでしょうか。自分の強みや能力を理解し、それを活かせる環境を見つけることが、結果的に自分のやりたいことを見つけることにつながると思います。
眞﨑さん:理想の仕事に就くことが最善ですが、実際には自分の能力やスキル、学んできた分野に基づいて「できる!」と感じられる仕事を選ぶことも大事になってくると思います。
その他の部分でいえば、企業研究の一環として重視していたことがもう一つあります。
受けようとする企業で働いている先輩たちの出身大学を確認することです。
出身大学を見ることは、学閥を意味したりと一見ネガティブな意味合いを持ちがちですが、同じような学びの環境を持つ先輩がどのようにその企業で活躍しているかを見るための重要な手段でした。私の場合はこれが大きな判断材料の一つになりました。
同じ大学出身の先輩が多い企業では、自分と似たような教育環境で育ってきた人が多いので、漠然とキャリアについてイメージしやすい部分がありました。
例えば私の場合、建築・土木を専攻し、コンクリートに関する研究をしていたので、同じ学部出身の先輩がいる企業は、私の専門知識が活かせる可能性があるのかなと考えました。また、同じ環境で育った先輩がいるということは、入社当初のスキルやキャリアパスにも何らかの類似点があるかもしれません。こういったことから、自分がその企業でどのように成長できるか、どのようなキャリアが描けるかを考えていました。
就職活動では自分の能力や学んできたことに基づいて職を選ぶことは大切だと思います。自分の学びや経験が活かせる企業を見つけるために、どのような先輩方がいるのかなと企業を調べるのも一つの方法だと思います。
ただし、あくまで参考の一つとして考え、企業選びはさまざまな視点で行うべきだとは思います。自分の能力や興味、価値観に合った職場を見つけるためには、多角的な視点から企業を評価することが重要ではないでしょうか。
眞﨑さん:丸栄産業では、技術開発部門に所属しており、現在はロボット開発を担当しています。この部門では、先輩たちが塗料開発やドローンの飛行技術など、最先端技術を駆使して工事に貢献してきた功績があります。私が担当しているロボット開発は機械系の分野のため、まさに新しい挑戦でした。
自分が「できること」を求めて入社した中で、“新たなチャレンジ”からのスタートだったのですが、開発や研究の実験プロセスが大学時代の研究などと似ていることに気付いたんです。小さなことであれば、自分でもできることがあるのではとポジティブに取り組んでいきました。
最初はできることが限られていましたが、小さな成功を積み重ねることで、自分の能力を伸ばし、やりたいことも見つけられるようになりました。
この経験からも自分が「できること」を軸とした仕事選びは良かったと思います。
実は、ロボット開発は自ら「やりたい」と声を上げて、チャンスをもらいました。
だから、やりたいことをできることの幸せを感じつつ、一つひとつのできることを積み重ねていくことの両方を経験させてもらっています。
この経験を通して学んだことの一つは、一歩一歩できることを追求していく中で、自分の本当にやりたいことが自然と見えてくるということです。私の担当する業務の一部には、ロボットの性能テストが含まれています。これには、バッテリーの持続力や現場での工事サポート効果などをチェックする作業があります。テストから得られた結果を元に、ロボットの改善点をチームで議論します。
現時点では、私は改善案について自分の意見やアイデアをたくさん出すことはまだまだできていないのですが、それでも、改善作業に携わることで、将来的にはもっと積極的に自分の考えを提案できるようになりたいという目標ができました。
ロボット開発は会社にとっても、そして社会にとっても重要なプロジェクトです。このような社会に影響を与えるプロジェクトに貢献できることに大きなやりがいを感じています。開発はまだチャレンジ段階で、多くの資料作成や研究が必要です。ゼロから始めるため、たくさんのことを調べていますが、先輩たちがしっかりサポートをしてくれるので、業務に取り組みやすい環境です。ロボットを動かし、その原因を突き止めることができた時の達成感は大きいですね。こうした一連のプロセスを通じて、私は技術者としてのスキルだけでなく、問題解決能力や創造力を高めていけたらと思っています。
眞﨑さん:私の経験から一つ言えることは、「自分ができること」を見つけ出し、それに基づいてキャリアを築くことの重要性だと思います。理想の仕事を追い求めることも大切ですが、自分のスキルを活かせる職場を選ぶことも同じくらい重要です。現在私は、ロボット開発という全く新しい分野に挑戦しました。初めは不安もありましたが、できることを一歩一歩積み重ねることで、自信を持ち、やりたいことを見つけることができました。
「自分にできること」を軸に仕事を選ぶことで、未知の分野でも「できること」を見つけられるはずです。一歩一歩着実に経験を積み重ねていくことで、自分の真のやりたいことが見つかるはずです。「やりたいこと」と「できること」の両方を追求して、自分らしいキャリアを築いていってください。
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