就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
５分で身につくビジネス力

広告は時代を映し出す

国内広告費2.9%増

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

国内広告費 25年度2.9%増：日経MJ

※リンク先は日経MJの記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

広告は商品の宣伝であると同時に、その時代の空気を映し出す鏡でもあります。たとえばインターネット広告が増えれば、人々はスマートフォンを通じて何を見て、何に興味を持っているのかがわかる。そんな「暮らしの温度計」ともいえる広告。
今回は、その記事をもとに、2025年度の広告費動向と、そこに映し出される時代背景について考えてみたいと思います。

経済と暮らしが後押しする理由

日経広告研究所は、2025年度の広告費が前年度比で2.9%増えると予測しています。物価や経済成長の動向を語るうえで、広告費の増減は意外に大きなヒントになるんです。なぜなら、企業が広告に投資するということは、「この先、もうかりそう」「世の中がにぎわいそう」という期待の表れだからです。さらに、賃上げなどで生活者の可処分所得（手取り）が増えると、「ちょっと贅沢してみようかな」という気分になり、消費が動きはじめる。すると企業は「これをチャンスに宣伝を強化しよう」と広告出稿を増やすわけです。

伸びるネット広告　コネクテッドTVとクーポンが鍵

記事によると、インターネット広告は8.7%増と大きく伸びる見込みだとか。ここで注目したいのは、「コネクテッドTV」です。これは、テレビをインターネットに接続して、YouTubeや配信サービスなどの動画を視聴できる仕組みのこと。スマホとテレビがつながる感覚とでもいいましょうか。どこでもいつでも動画を楽しむ風景が当たり前になった今、広告も当然そこに集まります。
さらに、アプリでクーポンを配るという手法も急速に広がっている。お店に行ったらスマホでクーポンを見せるだけ。簡単でお得という仕組みは、消費者の行動をダイレクトに変える力があります。

専門用語をやさしく解説：インバウンドとは？

ここで記事中に登場する「インバウンド」という言葉を簡単におさらいしましょう。

インバウンド
訪日外国人観光客や海外からの旅行客を指す言葉です。外国から日本へやってくる人々が増えると、当然、国内の観光業やサービス業がにぎわいます。するとその分、広告を打つ企業も増え、経済が盛り上がるのです。
こうした用語はビジネス記事でよく見かけますが、背景を知っていると「なぜ広告費が増えるの？」という答えがスッと理解できるようになります。

新聞広告・雑誌広告の行方　デジタルシフトと信頼性

一方で、新聞広告や雑誌広告は厳しい戦いを強いられています。デジタル化の波が激しい時代、「紙」に価値を感じる場面が少なくなったかのように見えます。とはいえ、記事によれば新聞や雑誌には「信頼感」や「丁寧な読み物」といった特性があるため、企業広告として活用される場面もあるそうです。これは「ちゃんと読ませたい」「信用性を担保したい」という企業側の思いが背景にあるからでしょう。

2025年に映る時代背景　広告が導く消費スタイルの多様化

ここ数年のコロナ禍を経て、人々の買い物スタイルや旅のあり方が大きく変わりました。ネット通販は当たり前になり、アプリでクーポンを手軽に入手して、リアル店舗に足を運ぶ。テレビの見方も、好きなタイミングで観たい番組を選べる時代。そんな「カスタマイズ化」が進むほど、広告はより細やかに、より個人へ向けて情報を届けるようになります。さらに、訪日外国人の増加が予測されるなか、広告は国際的なコミュニケーションツールとしても注目を浴びています。

広告は生活の声を代弁する

広告というのは、企業の声であると同時に、私たちの生活の声ともいえる存在です。企業がどんな広告を出すのかは、私たちの暮らしの変化に敏感に反応した結果であることが多いのです。ネット広告の台頭は、スマホ中心の生活が当たり前になったことを映し、新聞や雑誌への広告が減っているのは、紙からデジタルへの移行を裏付ける証拠といえます。とはいえ、「信頼性」や「読み応え」といった紙の特性も改めて評価されているように、一方通行ではない複雑な変化も同時に起きている。
2025年度の広告費が上向くという予測は、いわば「日本の暮らし全体が活気を取り戻す兆し」とも解釈できます。広告を通して時代を読むことは、「いま、人々はどこへ向かおうとしているのか」を知るヒントなのです。

Vamos学生メンバー募集

Vamos学生メンバーとして一緒にWebマガジンの運営にチャレンジしてみませんか？ Vamosの一員として企業取材を進めていくと、自然と業界研究やマーケティングスキルが身につきます。すでに多くの学生が参加しており、インタビュー経験を就活に活かしている人も多数！詳しくは参加者の体験談をリンクからご覧くださいね。参加希望は、Vamos公式LINEに「説明会参加希望」と送信するだけです。