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水巻から世界へ!ニッチな分野でオンリーワン
2024/03/29

水巻から世界へ!ニッチな分野でオンリーワン

リクルートWebマガジンVamos(バモス)では、今回技術の未来を形作るパイオニアに光を当ててみました。電子部品・半導体の検査装置というニッチな分野で世界トップシェアを誇る上野精機株式会社にインタビュー。 

世界最速の処理速度、世界最小製品の搬送技術、わずか10μのクラックまで検出可能な外観検査といった、圧倒的な技術力で国内外から高い評価を受け、経済産業省「グローバルニッチトップ企業100選」に選定されるなど、 世界を舞台に活躍する企業。 

1972年の創業以来、上野精機は半導体産業を支える企業として、開発・設計・製造・販売・メンテナンスを自社で一貫して行う生産システムを特徴とし、飛躍的な成長を遂げてきました。その独自の技術力は、特許庁長官賞や第4回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞をはじめとする数々の輝かしい受賞歴によって証明されています。新しい価値を世の中に生み出し、お客様に感動を提供することを目指し、独自の技術ノウハウと豊かな想像力を駆使して、日々モノづくりに励んでいる上野精機。技術の可能性を常に押し広げ、業界に新たな基準を築き上げています。 

そんな上野精機で技術開発職として活躍中の方に、「上野精機」の魅力に迫ってみました。

上野精機株式会社

技術開発職

2021年 入社

  • 2021年入社ということですが、上野精機を志望されたきっかけなどを教えてください。 

私は出身が上野精機のある水巻町です。大学も北九州の大学で学んでいました。自然と地元で仕事がしたいという思いは強く、 就職活動前から地元の水巻にある大きな建物が気になっていました。 その建物がどんな施設なのか、何をしているのか、ずっと興味がありました。 

そして、大学での研究活動中、教授が上野精機を知っていて「一度、見学に行ってみたらどうか」と勧めてくれました。その言葉をきっかけに、会社見学に参加することにしました。 

工場見学で目の当たりにしたのは、先進的な技術を駆使した検査装置の数々でした。その装置たちは、世界最速レベルでの検査能力を持ち、私はその技術力の高さに強く感銘を受けました。特に、私の地元である水巻町から世界市場に向けて戦える製品が生み出されているという事実に、大きな誇りと可能性を感じたのです。そういった背景が、私がこの会社に入社する決定的な動機となりました。私自身、理系の学問を専攻してはいましたが、正直なところ研究分野と直接的に関連するわけではなかったんです。しかし、そこには、自分の学んできたことを活かしつつ、地元で世界と競争できるような仕事をしたい、という強い希望がありました。 

  • “地元にある大きな建物”という印象が“世界レベルで競争できる企業”と変わったわけですね。 その発見は心踊るものがありますね。 お話の中でもありましたが、研究分野とは直接関連しないものの、挑戦を決意された瞬間について、もう少しお聞かせいただけますか? 

世界で競争力を持つ企業の一部であることを知った時、私の中には大きな興奮と好奇心が湧き上がりました。そこからさらに深く探究するうちに、その企業がどれほどの技術力を持ち、どのようにして世界市場で勝負しているのかが見えてきました。地元の企業だから興味を持った以上に、グローバルに活躍する会社に興味を持つようになりました。 

私の専攻していた研究分野は、上野精機での業務内容とは直接関連していませんでしたが、その技術力が、新しい分野への挑戦、未知への探求心・好奇心になりました。大学で学んだ理論や実験の経験は、直接この会社の仕事には結びつかないかもしれませんが、問題解決能力や論理的思考能力といった、どの分野にも通じるスキルを磨いてきました。それらのスキルが、新しい環境での挑戦に役立つという思いはありました。 

会社見学の際に目にした、世界最速クラスの検査装置を製造している現場は、とにかく私にとって衝撃的だったんですね(笑) 

技術の最前線で働くエンジニアたちの熱意や、製品に込められた高い品質へのこだわり、そして何より、地元から世界へと製品を送り出す誇り高い姿勢が、この会社で働きたいと強く思った理由です。自分が持つスキルや知識を、全く新しいフィールドで試してみたい、そこで成長し、自分の限界を超えてみたいという思いを胸に、私は入社の道を選んだんです。 

未知の領域への挑戦は、確かに不安も大きかったですが、それ以上に新しい発見や成長のチャンスに満ちていると感じています。今、振り返ると、その決断は自分のキャリアにとって大きな転機となっていると思います。毎日が学びであり、挑戦であり、そして何より自分自身が成長していく過程を実感できる、非常に充実した時間を過ごせています。 

  • 地元で働きたいという気持ちを超えて、ここで働きたいという「最高の場所」を見つけたわけですね。入社してみてイメージとのギャップなどはありましたか? 

入社してみてのイメージは想像していた通り、そしてそれ以上のものがありました。 

入社前は技術職に対して閉鎖的なイメージや、個々人が孤立して作業を進めるような組織構造を想像していました。でも実際には全く違いましたね。ここでは、みんなで協力して一つの装置を完成させることに全力を注いでいます。非常にオープンなコミュニケーションであり、チームワークを感じられる仕事なんです。また、わからないことがあれば、周囲の同僚や上司が丁寧に教えてくれるので、安心して仕事に取り組めています。 

  • それは素晴らしい職場環境ですね。学ぶことに関して、会社はどのようなサポートがありますか? 

上野精機は、社員の勉強やスキルアップに対して非常に前向きです。例えば、セミナーや展示会があると、積極的に参加するよう促してくれます。こうした外部での学習機会は、新しい技術やアイデアに触れる絶好のチャンスですし、私たちの刺激やモチベーションの向上にも繋がっています。技術を深く学ぶことに対して、会社全体が非常にポジティブなんです。このような環境は、この会社の好きな理由の一つです。自分の知識を広げ、専門性を高めることができる機会を提供してくれるので、本当に感謝しています。 

  • お話を聞いていると、継続的な学習と成長を重視する会社文化が、社員一人ひとりのモチベーションにも良い影響を与えているようですね。

その通りです。会社が提供する学習機会やサポートは、私たちが常に進化し続けるためのきっかけとなっています。そして、そのすべてが、業界の最前線で戦うことができる技術につながっているように感じます。 

  • 入社されて様々なことを学ばれてきたと思いますが、業務の中で印象的だった出来事・やりがいなどをお聞かせください。 

技術の開発の仕事なので、まだまだ大きなことはできていないが、 細かい仕様変更であったり、新しい検査の構成を考えることであったり、 そういったことを自分で考えつつ、周りの先輩たちからもアドバイスをもらいながら、 今まで検査が難しかったものがしっかりとできるようなった時などはやりがいを感じます。またそういうやり方で検査が可能になったことを報告書として上司に提出し、認められた時はすごく嬉しかったですね。 

実際に自分が開発した内容が搭載された装置をみるのも嬉しい瞬間です。 

淡々と黙々と仕事をやっていくのではなく、常に改善点を見つけていきながら様々な問題を解決させていき、よりよくしていくことが面白い。 

お客様とやりとりをすることもあり、その際に上野精機でできる検査をお話しした時に、相手から好反応をもらえた時も「よしっ!」となりますし、本当にやりがいがいっぱいですね(笑)

  • 成長の実感や上野精機だからこそ喜んでいただけるシーンが多くやりがいに溢れているんですね!入社以来、新しい知識やたくさんのスキルを身につけられたと思いますが、これらの経験を通じて、今後のキャリアにおいて挑戦したいことや、達成したい目標はありますか? 

これまでの経験は周りのサポートもあり、自分自身の成長に大きくつながることばかりでした。今後のキャリアにおいては、より大きなプロジェクトなどを任せてもらえるように、自分の技術力やアイデアをさらに社内外に示していきたいと考えています。具体的には、私たちの製品が市場で直面している新たな課題を解決するための革新的な検査技術の開発に貢献することです。また、将来的には、技術開発チームのリーダーとして、若手技術者の指導やチームを牽引する役割を果たすことも目標の一つです。 

  • それは大きな目標ですね。これまでに積み重ねてきた経験と、お持ちの情熱があれば、きっとその目標も達成できると思います。最後に、同じ道を進もうと考えている学生たちへ応援メッセージをお願いします。 

常に好奇心を持ち続けることが重要だと思います。どの分野でもビジネスでも、新しい知識や技術が日々更新されています。そのため、学び続ける姿勢は必須なはずです。また、失敗を恐れずに挑戦する勇気も同じくらい大切です。失敗は成功への第一歩であり、そこから学ぶことが多いからです。そして、チームワークの価値を理解し、周りと協力しながら目標に向かって努力することが、大きな成果につながります。 自分の限界を決めず、可能性を信じて挑戦し続けることが、成長の鍵です。 頑張ってください! 

取材協力:
上野精機株式会社
上野精機
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