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G1グランプリ総評~就活を超えた、自分との勝負~

「うまく伝えられなかった」が、一番の収穫かもしれない

就活って、いつの間にか「選ばれる側」の戦いになってしまう。

ESを磨いて、面接の想定問答を繰り返して、志望動機を何度も書き直して。気づけば、相手の期待に応えようとすることで頭がいっぱいになる。それ自体は悪くない。でも、本当に大事なことってそこだけじゃないよな、と思っている。

自分の言葉で、何かを人に伝えたことが、最近あっただろうか。

マニュアルじゃなく、自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分の言葉で話す。その経験が、就活でも、その先の仕事でも、実はいちばん使えるスキルになる。

G1グランプリとは何か

G1グランプリは、学生が企業を実際に取材し、その会社の魅力を学生の言葉でプレゼンする大会だ。
企業が一方的に説明する場じゃない。学生が自分の目で見て、自分の頭で整理して、同じ就活生に向けて語る。いわば、会社説明会を学生が学生にする、そういう場だ。

「それって、企業のPRをさせられるだけじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。でも、実際はちょっと違う。

取材してみると、最初に持っていた会社のイメージが、いい意味で崩れることがある。「地味そうだと思ってたけど、めちゃくちゃ面白い仕事してる」とか、「小さい会社だと思ってたら、世界とつながってた」とか。自分の足で動いて初めて見えてくるものが、必ずある。

そしてそれを、どう伝えるか。

魅力はわかった。でも、どう整理すれば相手に伝わるか。何を切り取って、何を省くか。そこで詰まる。そこが、実は一番面白いところだ。

第一回、やってみてわかったこと

今回の大会には50名の学生が集まった。北九州市立大学を中心に、九州大学、九州工業大学、文系も理系も。企業も15社、さらに「一度見てみたい」と見学に来てくれた企業も含めると、会場には100名を超える人が集まった。ちなみに優勝チームには賞金15万円。

第一回でここまでになったのは、正直、予想を超えていた。

でもそれ以上に印象的だったのは、プレゼンをした学生たちの表情だった。うまくいった人もいれば、準備したのに本番で思うように話せなかった人もいた。でも、終わったあとに誰かが「悔しい」と言っていた。その一言が、すごくよかった。

「悔しい」と感じられるのは、本気でやったからだ。

就活の中で、本気で悔しいと思える経験って、意外と少ない。選考の結果に対して悔しいのとは、少し違う。自分の力を出し切ろうとして、それでも届かなかった時の悔しさ。あれは、ちゃんと自分の中に残る。

就活の「正解探し」から抜け出すために

就活になると、どうしても給与や休日、福利厚生といった「環境」で会社を見がちになる。それ自体は大切なことだ。でも、それだけで選んだ会社で、本当に楽しく働けるかどうかはわからない。

自分がその仕事を楽しめるかどうかは、制度の一覧表には書いていない。

どんな仕事に向き合うのか、どんな人たちと働くのか、どんな壁を越えていくのか。それは、自分の目で見て、自分の感覚で確かめるしかない。

G1グランプリは、そのための場でもある。

取材を通じて企業と深く関わることで、表面的なスペックではなく、その会社の空気みたいなものが見えてくる。そしてそれを言語化しようとする中で、「自分はどんな仕事に惹かれるのか」が、少しずつはっきりしてくる。

うまく話せなくていい

プレゼンが得意じゃなくていい。取材の経験がなくていい。

「うまくやろう」より「ちゃんと伝えたい」という気持ちがあれば、それで十分だ。

G1グランプリは、完成されたプレゼンを競う場じゃない。自分の言葉で、自分が感じたことを、誠実に伝えようとする場だ。その過程で、就活の準備よりずっと本質的な何かが身につくと、僕たちは本気でそう思っている。

興味を持った方、次回ぜひ会場で会いましょう。

Galaxia代表 上杉 勇煕

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