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パフォーマンスを最大限発揮するコツは自己分析にある! | 福岡県で就活・転職に役立つ情報満載Vamos (バモス)
パフォーマンスを最大限発揮するコツは自己分析にある!

パフォーマンスを最大限発揮するコツは自己分析にある!

現代のビジネス環境において、物流の効率化は企業の成功に不可欠となっています。  円安や国際市場の不安定さが続く中、効率的な物流管理はますます重要になっています。  

今回は、物流業界の最前線で活躍する安川ロジステックの下川課長にインタビューの機会をいただきました。  

下川課長は2004年の入社以来、営業所、本社だけでなく海外への出向など、豊富な経験を持たれています。そういった様々な環境の中でどのようにして自身のパフォーマンスを最大限発揮されてきたのかをテーマにお伺いしていきたいと思います。  パフォーマンスの発揮は就活・転職を成功させる上で重要なテーマです。  ぜひ、就活などでも参考にしてみてください。  

株式会社安川ロジステック

2004年入社 下川課長 

  • 下川さんは営業所、本社、そして海外勤務として中国にも行かれて、様々な分野でご活躍されてきました。高いパフォーマンスを維持するための秘訣や、日々の仕事での工夫について教えていただけますか?  

下川さん : 自己のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、まず自分自身を深く理解することが必要だと思います。それは弱みも含めてです。

私の場合、意思決定の際に全体像を見て判断することが弱点となることがあります。時には決定を遅らせる原因になってしまうからです。しかし、この弱点は強みにもなると思っています。慎重さと細部への注意深さという強みとしてですね。具体的には、決断を下す前に複数のシナリオを検討し、リスクを最小限に抑える方法などを探ります。これにより、慎重な意思決定が、より総合的で賢明な結果につながっており、トータルでは慎重な判断のおかげで良いパフォーマンスにつながっていると感じることが多いです。 

  • “俯瞰的に見ることができる”ことは強みに感じますが、慎重になりすぎることが弱点でもあるとご自身を深く理解されている気がします。昔から俯瞰的に見ることができたのでしょうか? 

しかし自分のことは後にしてでも、サポートした方がいいこともあるんです。つまり、チームに迷惑をかけまいと懸命にやっている行動が、実は協調性の欠如につながることもあるんですよね。時にはチーム全体のパフォーマンスに影響を与えてしまうことにもなってきてしまいます。  

  • 『自分のことは後にしてでもサポートにまわる』というのは確かに全体を見ないとできないことですね。 

下川さん : そうですね。学生時代の協調性は、皆と仲良くすることが中心でしたが、ビジネスでの協調性は周囲と連携して物事を進めることを意味します。個人の目標とチームの目標がどのように結びついているかを意識し、チームとして協力して目標を達成する方法を重視していかなければなりません。これは、ビジネスにおける協調性の本質であり、チームとしての軌道修正力に他なりません。  

例えば、私の部署の取引先を選定する場合であっても、コストだけでなく、納期の信頼性、品質、アフターサービスなどから他部署との連携も想定しながら、より広範な要素を評価するようになりました。

このように全体を見渡し、慎重に意思決定を行うことで、短期的な成功だけでなく、長期的な組織の目標達成にも貢献できるようになります。本来意思決定は、スピード感を持って決めることが重要とされますが、全体を俯瞰的に見るという強みを活かすことで充分カバーできてしまうわけです。 

もちろんそこにスピードも加わるように、私もまだまだ努力していかなければなりません。   

このように自分自身の強みと弱みを理解することで、パフォーマンスをアップさせることが私の工夫かもしれませんね。 

  • このVamosの読者の多くは就活生が中心です。自己分析などを頑張っている学生も多くいると思うのですが、そういった自身の弱み、強みなどをどのように知ることができますか? 

下川さん : 自己の強みや弱みに気付くのは、実際の経験から得られる洞察が重要になってくると思います。私の場合は、モノづくりからセンター業務への異動が大きな転機でした。

入社時は製品を出荷するまでのプロセスに焦点を当てていましたが、センター業務での仕事では、お客様と直接関わる機会が増え、製品がお客様に届く工程を理解する必要があります。 

しかし、実際にお客様との関わりを持ち始めてみると、すべての工程に関する質問を受けることが多かったんです。この時に、私は自分が関わる部分だけでなく、プロセス全体を見ることの重要性に気付きました。製品がセンターに届くまでの前工程についても学ぶことでお客様からの信頼を築くことができたんです。この経験が、私の『分析力や全体像を見る』といった強みを明らかにしてくれました。

就活生の皆さんにとっても、このような自己分析は非常に重要です。     

自分の弱点を知り、それをどう補うかを考えることで、強みを発見し、能力全体を伸ばすことができます。就職活動は、自己分析の習慣を身につける絶好の機会です。   

社会人になっても役立つことだと思うので、じっくりと取り組んでみてください。   

  • 自分の弱さや強さを理解し、それに基づいて自分自身を変えていくことは難しさもあると思います。何か工夫はありますか? 

下川さん : 確かに、自分自身を変えるのは容易ではありません。しかし、重要なのは無理に自分を変えようとせず、自分の弱点を認識し、それをどう補うかを柔軟に考え、具体的な行動に移すことです。そのためには、なりたい理想と現実のバランスを取ることから始まります。自分の弱点を認めることは、成長の第一歩です。それを補うための手段を考えることはその次になります。 

例えば、コミュニケーション能力が弱点だと感じたら、まずは小さなステップからやってみる。日常の仕事での会話から、プライベートや社交的なイベントまで、さまざまな場面で積極的にコミュニケーションを取る機会を増やそうとステップを考えることが大事です。

  • いきなり自分を変えることは難しいですが、小さなステップからだと取り組みやすいですね。今までご自身の変化・成長のために意識されたことはありますか? 

下川さん : 自分を変える努力をする上で、尊敬する先輩や上司から学ぶことは意識していました。非常に有効な手段だと思います。特に新入社員時代は、周囲から学ぶことに全力を尽くす姿勢が大切です。

私自身も、新入社員の頃は、経験豊富な先輩からできるだけ多くのことを吸収しようと努力しました。その過程で、業務に関する知識だけでなく、ビジネスの上で大事になってくるコミュニケーションスキルなども吸収しました。一緒にランチをとるなど、さまざまな形でコミュニケーションを図ることで、自然と多くのことを学ばせてもらいました。 

仕事で自分の成長に不安を感じたら、積極的にコミュニケーションを取り、上司・先輩から学ぶことが最も効率的です。無理に自分を変える必要はありませんが、自分の弱点を理解し、それを補う方法を模索することで、自然と自己成長が促されます。

結局のところ、自分自身の成長は、日々の積み重ねと小さな変化から成り立っていると思います。

  • 下川さんがこれまで述べられた自己分析や成長のポイントに加えて、キャリアを形成する上で他に心掛けるべき大切な要素はありますか? 

下川さん : 私の経験上、積極的にチャレンジすることが極めて重要だと思いますね。     

私が気付いたのは、学校であれ職場であれ、自ら手を挙げて「やりたい」と言う人は意外と少ないということ。実はこれってすごくもったいないことなんですよね。  

自分から積極的に手を挙げることで、他の人が見過ごしているチャンスを掴みやすくなるんですから。     

特に職場では、自分の興味や情熱を追求するために、積極的にチャレンジすることが重要です。これには確かに苦労や挑戦が伴いますが、それによって得られる満足感や成長は計り知れません。私自身、中国への異動の際、最初は不安もありましたが、異動後に本当に多くのことに挑戦させてもらいました。自分自身を大きく成長させることができましたね。

  • 何かにチャレンジするときは不安や失敗を恐れることも多いと思いますが、下川さんはそういった不安をどう超えてきましたか? 

下川さん : 確かに「失敗したら…」不安になることもあります。しかし、本気で取り組んだ結果の失敗は、必ず次に活かせます。何もしないで失敗するよりも、挑戦して失敗する方が遥かに価値があります。この考え方は、私も先輩たちから学びました。そして、挑戦するためには、支援する環境を整えることが大事です。先輩や上司との信頼関係を築き、サポートを受けられるように努めることが、成功への鍵です。     

懸命に取り組んだ上での失敗からは、改善すべき点が明確になります。行動せずに何も得られない状態よりも、挑戦して学べる状態の方が、成功への道を見つける上で有利です。積極的にチャレンジすることは、これから長い会社人生の中で必ずプラスになって返ってくると考えています。 

  • 日々の業務の中で成長していくには、どのようなアプローチが重要だと考えますか? 

下川さん : 計画性を持って仕事に取り組むことが重要ではないでしょうか。計画を立てる場合には逆算を用いることが多いと思います。  

コツとしては、組織の目標を正確に理解し、それに基づいて逆算して行動計画を立てることです。間違った目標認識、組織の目標と一致していない個人の目標で逆算すると、努力が無駄になってしまうことがあります。

組織の目標と個人の目標の方向性を合わせることは、非常に重要になってきます。  

  • 若手社員が成長するには、計画性を持って目標を明確にしながら日々の業務をこなしていく必要がありますね。 

下川さん : そうですね。複数のタスクを同時にこなすことができるようになることも大事です。  タスクを効率的に管理し、成果を出すためには、優先順位の設定が非常に重要になってきます。特に新入社員の場合、多くの仕事が一度に振られることが多く、どのタスクを最優先に取り組むべきかの判断が難しいことがあります。このような時には、上司や先輩とのコミュニケーションが非常に役立ちます。 

対話を通じて、各タスクの緊急性、重要性などを理解することができますから。   

そして時間管理や問題解決のスキルを向上させるだけでなく、組織内のチームワーク育成にも重要になってくるんです。   

  • 上司や先輩とのコミュニケーションは重要ですね。他にどのような影響を及ぼすのでしょうか? 

下川さん : 困った時の相談はもちろんですが、何か違和感を感じた場合の報告もスムーズになると思います。これは、問題を放置せずに、早期に対処することで、より大きな問題の発生を防ぐために必要なステップです。違和感や疑問を感じた時には、それを上司や同僚と共有し、意見を求めることで、より効果的な解決策を見つけることができます。   

また、問題を共有することは、単に解決策を見つけるだけでなく、チーム内のコミュニケーションを促進させ、互いの理解を深めることにもつながってきます。チームメンバーが共同で問題を解決する過程では、新しいアイデアやアプローチが生まれることも多く、これが組織全体の革新につながることもあります。   

個人はもちろん、組織としても成長していくことができるんですね。     

これらのアプローチを日々の業務に取り入れることで、個人としての成長はもちろん、組織全体の発展にも大きく貢献することができると思います。計画性を持ち逆算に基づいて行動すること、複数のタスクを効率的に管理し、優先順位を正しく設定すること、そして何か違和感を感じたらすぐに報告し、問題解決に向けて動くこと。これらはすべて、効率的な業務遂行と個人のスキルアップに直結します。また、これらのアプローチはチームワークを強化し、組織全体の効率性を高めることにもつながります。つまり、個人の成長だけでなく、組織の成功にも大きく貢献できると思っています。

  • 実践的なアドバイスありがとうございました。読者の皆さんにもきっと役立つと思います。それでは、最後に就職活動・転職活動を頑張っている20代へメッセージをお願いします。  

下川さん : 就職活動や転職活動は人生の大きな転機です。この期間は、自分自身を深く理解し、自己成長の機会として捉えてください。自分の強みと弱みを知り、それをどう活かすか、補うかを考えることは自己分析としても重要です。  

また、新しい環境での挑戦には、自ら手を挙げる積極性と柔軟性を持って臨んでください。失敗を恐れず、様々な経験から学ぶことで、自分だけでなく、所属する組織にも価値をもたらすことができます。最後に、自分自身にとっての成功とは何か、それを常に念頭に置いて行動してください。自分のキャリアは自分自身で切り拓くものです。勇気を持って、前進していってください。皆さんのこれからの活躍を心から応援しています。 

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