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コミュニケーション能力を高めるコツ 

コミュニケーション能力を高めるコツ 

1976年の創業以来、北九州のソウルフードとして地元の人々に愛され続けてきた資さんうどん(株式会社資さん)。この地域密着型の食文化を象徴する企業は、現在九州地方、山口、岡山にも広げています。かつては「北九州の資さん」として知られていましたが、今では「九州の資さん」、さらには「日本の資さん」としての地位を築きつつあります。企業の成長とともに、社内のコミュニケーションも大きく進化してきたそうです。今回私たちは、株式会社資さんの人事担当である浦越さんに「コミュニケーション能力を高めるコツ」について詳しく聞いてみました。 

株式会社資さん

浦越さん

  • ビジネスシーンにおいて、コミュニケーションがなぜこれほど重要視されるのはなぜでしょうか? 

本屋さんに行ってみると、ビジネス書のコーナーにはコミュニケーションに関しての内容が多いですよね?一つの理由として、ビジネスの場で多様性が求められている機会が増えていることも関係していると思います。異なる価値観や考え方を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取るためには、高いコミュニケーションスキルが求められます。一人ひとりの考えを尊重していく社会ができてきている一方で、コミュニケーションに関してのスキルが追いつけていない部分があるかもしれません。 

さらに、デジタル化の進展により、オンラインでのコミュニケーションが一般的になりました。対面でのコミュニケーションとは異なるスキルや配慮が必要になるため、その重要性も再認識されていますね。 

多くの企業ではチームワークが重視される傾向があります。チーム内でのスムーズなコミュニケーションは、プロジェクトの成功に直結するため、組織全体としてコミュニケーション能力向上は必須と言っても過言ではないと思います。

  • 仕事には具体的にどのように影響するのですか?

浦越さん: コミュニケーション能力を高めることで、日々の業務やクライアントとの交渉がスムーズに進むようになるのはもちろんイメージできますよね。その一歩先で言うと、コミュニケーションを通して相互理解を深め信頼関係を築くことで、より効果的に業務を進められるということ。 

社内コミュニケーションは業務効率の鍵を握っています。スムーズなコミュニケーションによって、チームは協力し合い、効率的にタスクを進めることもできます。 

コミュニケーションが活性化すると、問題解決が迅速になり、疑問もすぐに解消できるんです。 

さらに、社内外でのコミュニケーションの活性化は生産性を高めるように感じています。 

社員は共通の目標に向かってモチベーションを持って取り組むことができ、 取引先や顧客との効果的なコミュニケーションは成果へとつながっていきます。 

また、明るく働きやすい環境を生み出してくれる効果もあるんじゃないでしょうか。 

社員が自由に意見を交わし、新しいアイデアを生み出せる風通しの良い職場は、生産性をさらに向上させます。 

このような環境は、離職率の低下にも繋がっていきます。お互いを尊重して、サポートが可能な職場は、職場の人間関係に大きく影響してきます。 

最終的に、これらすべての要素が連携し、企業のイメージを高め、ビジネスの成功に貢献していくわけです。良いコミュニケーションは、単に効率的な仕事の進行だけでなく、職場環境の改善、社員の満足度の向上、そして企業全体の発展にも大きく関係してくるわけです。 

  • 日常生活においても、その重要性は高まっていますか? 

浦越さん:日常生活においても重要性は非常に高まっていると思います。良好な人間関係を築くことで、自身の生活をより充実させ、精神的な満足感や安心感を得ることができますよね。プライベートで自分自身にとって安心できる場所を持つことは、メンタルヘルスの面で非常に重要です。また、企業における従業員の離職は深刻な問題です。その背景には職場環境や精神的な要因が大きく関わっています。適切なワークライフバランスを保つためにも、安心できる環境を整えることが重要であり、充実したプライベートをつくるためにはコミュニケーションが求められる場面が増えているように感じます。

  • 「コミュニケーション上達のために、具体的にどのようなアプローチを取るべきでしょうか?」 

浦越さん: 「コミュニケーションに求めらることは、まず相手に興味を持つことです。 

相手の話に耳を傾け、本当に理解しようとする姿勢が不可欠です。 

多くの人がコミュニケーションにおいて犯しやすいミスは、自分の話ばかりをすること。 

しかし、聞き上手な人は相手が話しやすいような話題や環境を提供することで、対話の質を高めています。 

肩書きや外見などに関心を持ってのコミュニケーションは、一時的かつ表面的なものになってしまいがちです。重要なのは、肩書きや外見にとらわれずに、相手と対等に交流することです。相手に興味を持つことで、より深いレベルでの理解が可能になり、相互に有益な関係を築くことができます。 

コミュニケーションの基本は「聞くことに重点を置く」ことだと考えています。 

聞くこと7割、話すこと3割のバランスが理想的です。相手の話を聞き、適切なタイミングで質問を投げかけることで、会話はより深みを増し、双方の理解が深まります。相手が自分の話に興味を持ってくれているかどうかは、その反応から感じ取ることができます。 

例えば、相手が目を輝かせて話に集中していたり、質問やコメントを通じて話を深めようとする場合、これは話に興味を持っている良いサインです。 

最終的には、自分の肩書きや外見ではなく、相手の中身とコミュニケーションすることが重要というわけです。

  • コミュニケーションを円滑に進めるためには、他にどのような点が重要でしょうか?

浦越さん: 効果的なコミュニケーションにはいくつかの鍵があります。まず、情報を明確かつ理解しやすく伝えることが重要です。特に職場や取引先でのコミュニケーションでは、結論を先に伝え、その後で理由や例を挙げることが効果的です。重要なポイントは繰り返し強調し、相手に印象付けましょう。また、自分の説明が第三者にも理解しやすいかどうかを確認するために、文章にして整理したり、話を録音して聞いたりするのも良い方法です。 

次に、バックトラッキングやペーシングといったテクニックも効果的です。バックトラッキングは、相手の話を要約して反映することで、相手に理解していることを示し、信頼感を深めます。例えば、相手の話の後で、「つまり、…ということですか?」と要点をまとめることで、相手は自分の話が聞かれていると感じます。 

ペーシングは、相手の声のトーンや話すスピードに合わせることで、無意識のうちに相手との一体感を生み出すテクニックです。例えば、相手がゆっくりと話している場合、自分も同じ速度で話すことで、相手はよりリラックスし、受け入れやすくなります。 

しかし、これらのテクニックは、相手への配慮が必要です。あからさまに相手の行動を模倣すると、不自然で違和感を与えることがあります。重要なのは、自然な対話の流れの中で相手に寄り添うようにこれらのテクニックを取り入れることです。相手の話し方や態度に合わせて調整する際には、微妙なバランス感覚が求められます。適切に使用することで、相手との信頼関係を構築しやすくなる一方で、過度な模倣は逆効果になりかねません。自然体で、対話の質を高めるための助けとしてこれらのテクニックを使うよう心がけましょう。 

言葉だけではなくボディランゲージも大切だと思います。視線や身振り手振りなどの動きには感情やメッセージがあらわれますよね。自分自身の姿勢や表情にも、相手の話をしっかり聞こうとしているか、全力で伝えようとしているかなどのメッセージを伝えられます。この点で、ボディーランゲージは相手に対して伝えるだけでなく『聞いている』という表現にも有効です。 

心から相手に気持ちを傾けていないと上辺だけの態度に見えてしまうため、しっかりと相手に意識を向けるよう心がけましょう。また、コミュニケーションが一方通行になってしまうと、相手の意見を軽視しているととらえられてしまう恐れがあります。 

質問をして双方向のやりとりをすることは基本であり一番重要なことでしょう。 

コミュニケーションは、どんなに親しい間柄であっても自分の意図を完璧に伝えたり、相手の考えを完璧に理解することは難しいものです。ビジネスの相手と信頼関係を築き親密な空気ができてからも、相手を理解できるよう、またわかりやすく情報を伝えられるよう心がけることは大切です。 

また今お話ししたテクニックはコミュニケーションをスムーズに進めるために役立ちますが、私たちは常にコミュニケーションの本質を忘れてはなりません。 

その本質とは、やはり、相手に対する興味関心を持つことです。テクニックは単なるツールに過ぎず、相手への関心や理解がなければ、本当の意味でのコミュニケーションは成立しません。 

コミュニケーションの目的は、単に情報を伝達することではなく、相手との理解を深め、関係を築くこと。相手に対する興味関心を示すことで、会話に深みが生まれ、より実りある関係が築かれます。言葉のやり取りだけでなく、相手の感情や意見に寄り添い、共感を示すことで、信頼と理解を深めることができると思います。 

コミュニケーションにおいては、テクニックの習得と同じくらい、もしくはそれ以上に、相手に対する興味関心を持ち続ける。この心構えこそが、効果的なコミュニケーションの基礎をなすものであり、どんな場面でも忘れてはならない本質ではないでしょうか。

  • 今の時代における就職活動や転職活動は、以前と比べてさまざまな面で変化が見られます。特に、年々ビジネスシーンでのコミュニケーション能力の重要性が強調されていますが、浦越さんのお話は読者の皆さんにとって的確なアドバイスになったと感じます。最後に就活生や転職を考えている20代の若者たちにメッセージをお願いします。

浦越さん:「ビジネスシーンでのコミュニケーションは、単に情報を伝えること以上の意味を持っています。多様性を受け入れ、異なる価値観を持つ人々との効果的なコミュニケーションには、特に高いスキルが求められます。これは、チームワークを重視する現代の職場環境において、特に重要な要素です。 

コミュニケーション能力を高めることは、日々の業務やクライアントとの交渉をスムーズに進めたり、社内コミュニケーションは業務効率化の鍵を握っており、活発なコミュニケーションは問題解決を迅速にし、生産性を向上させます。 

ただし、コミュニケーションの技術を習得するだけでなく、相手への真の興味関心を持つことが最も重要です。コミュニケーションの本質は、相手との関係を深め、相互理解を促進することにあります。相手に対する興味関心を示すことで、より豊かな人間関係を築くことができると思います。 

就職活動や転職活動は、新しい人生の扉を開く重要なステップです。この機会を利用して、コミュニケーションスキルを磨き、多様な価値観を持つ人々との効果的な関係構築を学んでください。自分自身の成長だけでなく、将来のキャリアにおいても大きな資産となってきます。 

皆さんの成功を心から願っています。頑張ってください!

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