今回リクルートWebマガジンVamosは、1905年の創業から時代や産業構造の変化に対応し続け、北九州市若松区を中心に地域社会の発展に寄与してきた第一港運株式会社に焦点を当てます。2012年には三国間貿易を支える「KI Global Logistics㈱」を立ち上げ、国際協力の新たな道を切り開き、地域社会貢献と高品質な物流サービスの提供に努めています。
今回は物流営業部業務課に所属し、入社4年目を迎える隈本さんにスポットを当てました。
隈本さんが第一港運での仕事を通じて経験してきた成長、チーム内での人間関係の築き方や、新入社員時代から積極的にコミュニケーションを取ることの重要性、自分自身の課題を克服するためのチャレンジについてのエピソードは、多くの学生や転職活動中の方々にとって有益な情報となるはずです。
物流業界に興味のある方はもちろん、新しいチャレンジを求めている方も、ぜひご覧ください。
第一港運株式会社
物流営業部業務課
隈本さん
隈本さん:実は、私の父も第一港運で働いていて、その影響が大きかったですね。物流業界、特に港湾荷役の仕事は父から聞いていたので、少しは知っていましたが、具体的な仕事内容はよくわかっていませんでした。ただ、就活で父にいろいろと聞いてみて第一港運の魅力を感じました。中でも仕事選びで重要視していたのが“人間関係”だったのですが、父から聞く会社の雰囲気がとても良さそうで。『人間関係の良さ』って就職活動の中でなかなか見えてこない部分だと思うんです。その中で父が子どもに入社を勧めるくらいですから、間違いないだろうと思って入社を決めました。
隈本さん:とても良いですよ。上下関係が厳しすぎず、でも先輩たちが後輩をしっかり面倒見てくれるので、社会人1年目の私にはとても心強かったです。私の場合、趣味としてゴルフをやっているので、仕事だけでなく、プライベートでの交流もあり、一緒にすることもあります。それでいて仕事になるとしっかり尊敬できる先輩方が多いので、オンオフの切り替えがしっかりしている環境だと思います。ゴルフをやるということも強制ではなく、自然と仲良く交流につながっている部分などをみても、雰囲気の良さは企業文化といってもいいくらいですね。常に前向きに仕事ができているのは、こういった人間関係の良さのおかげだと思っています。
隈本さん:新入社員時代に心がけていたことは、『積極的にコミュニケーションを取る』ということを非常に大切にしていました。自分から積極的に先輩たちに話しかけるようにしていましたね。
でも実は、もともとは人見知りだったんです。これは大きな挑戦の一つでした。
ですが、この積極的にコミュニケーションを取っていくという行動が徐々に自分自身を変えてくれましたね。
先輩たちとの会話に意識的に参加することで、仕事に関する知識だけでなく、人間関係を築く上でのコミュニケーションのコツも学ぶことができました。また、趣味や興味のある話題を通じて、先輩や後輩との距離を縮め、自然と人見知りの壁を乗り越えることができたんです。
「行くしかない」と思っていざ声をかけてみると、みなさん本当に優しくて。ドギマギしなくなっていきましたね。業務外の話題であっても、アンテナを常に張っておくことで、会話のきっかけを見つけることができました。それにより、会話により深く溶け込めるようになり、職場の雰囲気や人間関係においてもより良い影響を与えれくれているように感じます。
わからないことがあれば、仕事のことであれプライベートのことであれ、積極的に調べたり、質問したりする姿勢を大切にしています。このような姿勢が、知識を深めるだけでなく、コミュニケーション能力を高め、職場での仕事の効率性アップにもつながっているように感じています。
ワークライフバランスを保ちながら、仕事のモチベーションを維持するには、職場での良好な人間関係がすごく重要だと思うんです。そのためには、仕事だけではなく、プライベートでの交流も大切にし、職場の人々との絆を深めることが、結果的に良いワークライフバランスへとつながることを学べましたね。
隈本さん:一番大切にしているのは「物怖じしないこと」ですね。社会人になってすぐに気付いたのは、コミュニケーションを恐れずに積極的に取ることが何よりも重要だということです。物怖じしてしまうと、声が小さくなってしまったり、表情から伝えたいことが正しく伝わらなかったりすることがあります。そうならないためにも、伝えたいことをはっきりと、堂々と話すことが大切だと感じています。
それと同時に、コミュニケーションでは「礼儀」と「周囲への気配り」も欠かせません。自分の意見をしっかりと伝えることは大事ですが、相手の意見に耳を傾け、相手の立場や感情を尊重する姿勢も忘れてはいけません。時には、自分が話すよりも相手の話を聞くことが、より良い関係を築くために必要です。
そして、わからないことがあれば、ためらわずに質問すること。恥ずかしがらずに積極的に質問することで、自分の知識も深まり、仕事の理解も進むと同時に、コミュニケーションの機会も増えるので、これも非常に大切にしています。
隈本さん:きっかけは、学生時代に自分で感じた人見知りの部分が、『社会人生活においてプラスにならない』と自覚したことから来ています。私は元々、人と関わることが好きで、大学時代まで続けた野球では、チームの一員としてみんなで一つの目標に向かって努力することに大きな喜びを感じていました。そこで、自分の人との関わり方を少し変えれば、社会人としてもっと積極的になれるのではないかと思ったんです。
闇雲に何か新しいことにチャレンジするのではなく「できることから一歩ずつ」という姿勢で取り組んだことが、私を前向きにさせました。特に、できないことへのチャレンジには、相当な覚悟が必要ですが、自分にとって「できること」の範囲内で小さな目標を立ててそれを達成していくことで、徐々に自信を持って取り組むことができるようになりました。
具体的には、まず身近な同僚とのコミュニケーションから始め、徐々に部署内での発言やプレゼンテーション、さらには他部署との連携といった具合に、少しずつステップアップしていくようにしました。このプロセスを通じて、「できること」の範囲を徐々に広げていくことが、自分自身の成長にもつながり、職場でのポジティブな関係構築にも役立ったと感じています。
つまり、一歩ずつ、自分にできることからチャレンジしていくことで、物怖じせずに積極的な姿勢を持つことができるようになり、それが今の働きやすい環境とポジティブな社会人生活へとつながっているのだと思います。
隈本さん:そうですね、具体的に言うと、時間管理のスキルをさらに高めていくことが、現段階での私の目標です。仕事をする上で、限られた時間の中、どれだけ効率的に、かつ質の高い成果を出せるかは非常に重要です。今の自分は、与えられた仕事をこなすことはある程度できるようになってきましたが、それだけではなく、もっと広範囲にわたる業務にも対応できるようになりたいと考えています。
そうですね。第一港運で働いて感じるのは、まだまだ経験していない仕事が多くあるということです。特に、私がこれから挑戦してみたいと考えているのは、営業の業務です。営業は単に商品やサービスを売るだけでなく、お客様との信頼関係を築き上げ、ニーズを的確に把握して、最適な提案をすることが求められます。そのためには、広い視野で市場全体を見渡し、情報を素早くキャッチアップする能力が必要になります。
目の前の仕事を確実にこなすことはもちろん、より広い範囲の業務に対応できるようになることで、自分自身の価値を高め、会社にとってもっと大きな貢献ができるようになりたいと思っています。そのためには、時間管理能力をさらに向上させることはもちろん、コミュニケーション能力や問題解決能力など、様々なスキルの向上に努めていきたいです。これらのスキルを身に付けることで、新しい営業のチャンスにも自信を持って挑戦できるようになりたいと考えています。
隈本さん:就職活動や転職活動は、人生の中で非常に重要な時期だと思います。不安やプレッシャーを感じることも多いかもしれませんが、それは皆が通る道です。大切なのは、自分が本当にやりたいこと、興味を持てることを見つけ出すことです。そして、それに向かって一歩一歩、確実に前進していくことが重要です。
私自身、新入社員時代は人見知りで、初めての社会人生活に戸惑うことも多かったです。しかし、できることから少しずつチャレンジしていくうちに、自信を持って仕事に取り組めるようになりました。その過程で、周囲とのコミュニケーションの大切さや、時間管理の重要性を学びました。
就職活動や転職活動中の皆さんも、一つひとつのチャレンジを大切にしてください。面接や企業研究、履歴書の準備など、一見小さなステップも、将来の大きな成果へと繋がっていきます。そして、自分に合った環境を見つけるためにも、様々な企業や職種に触れてみることを恐れないでください。
就職・転職活動を通じて、皆さんが自分自身の夢や目標に一歩近づけることを心から応援しています。