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現場監督に学ぶ!コミュニケーション

現場監督に学ぶ!コミュニケーション

リクルートWebマガジンVamos(バモス)では今回、山口県を中心に、地域社会に深く根差し愛され続ける住吉グループにインタビュー。抜群の安定基盤を誇る総合建設企業として、50年以上にわたり蓄積された技術と経験を持つ住吉グループ。土木・建築、砕石、輸送、リサイクル、エネルギー、不動産に至るまで、「街づくり」に関わるあらゆる業務を展開。グループ4社が連携を取り、ワンストップでプロジェクトを進めることを最大の強みとして、住吉グループは、技術と信頼をもとにより良い未来の地図を描いています。 

今回は、そんな住吉グループの土木本部 竹宮主任にインタビュー。 

若くして現場監督として活躍されている竹宮さん。 

プレッシャーとの向き合い方、コミュニケーションの重要性などについてお話を伺ってきました。現場監督としてリーダーシップを身に付けることができたのかに迫ります。 

住吉グループ

土木本部
竹宮さん

  • まず、現在担当されているお仕事の内容について詳しく教えてください。 

竹宮さん:私は土木本部として現場監督を担当しています。今まさに海岸の侵食を防ぐための護岸工事を行なっています。現場監督として特に三つのポイントに注力しています。一つ目は工程管理で、進捗状況を正確に把握し、計画通りに作業が進むよう調整しています。二つ目は品質管理で、使用する材料から施工方法に至るまで、規定の基準を満たしているか厳しくチェックしています。最後に、最も重要なのが安全管理です。作業員の安全を守るためには日々の状況の確認と、適切な安全対策が必須となってきます。 

  • 現在、竹宮さんは主任として責任ある立場だと思いますが、お若い立場で主任としての責任を担うことでのプレッシャーなどはありませんか? 

竹宮さん:主任としての役割を任されたことは、私にとって大きな挑戦でしたが、同時に大きな成長の機会でもあります。若いうちから重大な責任を担うことで、自分の限界を試すことができ、スキルと自信を身につける機会があることはありがたいと感じています。もちろん、プレッシャーは相当なものがあります。特に初めてのことに直面した時、不安を感じることも多いですが、そうした中で解決策を見つけ、チームをまとめ上げる経験は、私のリーダーシップ能力を大いに高めてくれていると思います。また、任された仕事を成功させたいという強い動機づけにもなっていますね。 

  • 考え方を変えると成長の機会となるのですね。主任として直面するプレッシャーをどのように管理していますか?具体的な対策があれば教えてください。 

竹宮さん:プレッシャーを管理するために、私はいくつかの方法を取り入れています。まず、一番大事なのはストレスが溜まりすぎないようにすることですね。一人で考えすぎるとストレスになってしまうので、積極的に経験豊富な先輩や上司に相談しています。新たな視点や解決策を得ることができるので勉強にもなりますね。こういったコミュニケーションはプレッシャーを対処するだけでなく、効率的に仕事を進めるためにも非常に重要ですね。 

  • プレッシャーとの向き合い方は経験値の高い先輩方をうまく頼ることなんですね。 ところで、住吉グループに入社されたきっかけは何だったのでしょうか? 

竹宮さん:私がこの仕事を選んだのは、「地図に残る仕事がしたい」という想いからです。自分が育った地域に恩返しをする形で何か残るものを作りたいという思いがありました。道路、橋、団地など、人々の生活に直接影響を与えるような仕事に携わることで、地域社会への貢献を実感できると思い、この道を選んだんです。 

  • とても素敵な想いですね。そうしたプロジェクトの中で、特に記憶に残っている、やりがいを感じた瞬間はありますか? 

竹宮さん:確かに、多くのプロジェクトが記憶に残っていますが、特に印象的なのは、以前畑だった場所が大規模な建物や広い道路に変わったときです。その完成した姿を見るたびに、新しいコミュニティが芽生え、人々の生活が豊かになる瞬間を創出していると感じます。 

例えば、橋を建設する際には、橋脚という柱を建てる作業に関わることが多いのですが、その橋が架かると、「自分たちの手が加わったこの部分が、人々の日常と直結しているんだ」と改めて実感します。こういった瞬間は、何度経験しても新鮮な喜びがあり、大きな誇りを感じています。 

  • 自分たちの仕事が形として残るという達成感は大きいですね。 そうした仕事を通じて、地元の人々からの反応はいかがですか? 

竹宮さん:地元の人たちからは非常に感謝されています。例えば、新しい道路が開通することで、それまで不便だった交通が格段に便利になり、生活の質が向上したと感謝の言葉をいただくことがよくあります。実は、私の祖父も建築を手掛けていたため、小さい頃から建設・建築の雰囲気に触れて育ち、自然とこの道に進むことを決意しました。地元で学び、そして地元で働くことができるのは、私にとって最大の喜びの一つですね。 

  • 地図に残るだけでなく、地域の皆さんからも感謝の声が聞けるのは嬉しいですね。 現場監督としての仕事で最も重要だと思うことは何ですか? 

竹宮さん:現場監督としては、先ほども話したように様々なことが求められますが、何よりも「安全第一」が大切になってきます。建設現場は予期せぬ危険が常に存在します。そのため、私たちが作るものが何世代にも渡って地図に残ることも重要ですが、まずは作業員一人ひとりの安全が最優先されなければなりません。仮に作業中にミスが発生しても、多くの場合は修正が可能です。しかし、事故が発生すれば、取り返しのつかないこともあり得るからです。 

  • 予期せぬ危険に対して安全管理はどのような工夫が求められるのですか? 

竹宮さん:作業員の方々とのコミュニケーションは、安全を確保する上で欠かせない要素になってきます。私は現場監督として比較的若い方なので、年配の作業員さんとどう接するかが非常に重要になります。普段から彼らとの間に信頼関係を築くために、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。これにより、何か問題が発生した際もスムーズに話し合い、適切な対処ができるようになるからです。 

また、コミュニケーションは単に話すことだけではありません。作業員の方々の声に耳を傾け、彼らの意見や懸念も真摯に受け止めることも重要です。時には皆の意見が新たな安全対策を見つける手がかりとなることもあります。そして、このような取り組みが全体のモチベーション向上にもつながり、最終的にはプロジェクト全体の成功につながってきます。 

  • 日頃からの信頼関係も安全管理には大切になってくるのですね。人間関係を構築するためにその他に工夫をされていることはありますか? 

竹宮さん:個人的にはゴルフが重要なコミュニケーションツールとなっています。実は、ゴルフを始めたきっかけは、私の周りでゴルフをする方が多かったからです。そこで、スムーズにコミュニケーションを取るために、ゴルフを始めることにしました。もともとスポーツは好きだったので、ゴルフも自然に楽しむことができましたが、それ以上に、職場での人間関係構築に役立っています。たとえば、住吉グループではゴルフコンペを主催しており、そこには取引先の企業の社長なども参加されます。このようなイベントを通じて、業界内でのネットワークを広げることにもつながっていますね。 

また、休憩時間の過ごし方にも気を使っています。一人で過ごすのではなく、積極的に先輩たちの輪に参加するようにしています。新しい環境や先輩たちの中に飛び込むのは確かに勇気が必要ですが、そこで躊躇してしまうと自分自身の成長や楽しむチャンスを逃してしまうことになります。だからこそ、積極的に休憩時間に合わせてコミュニケーションを取るようにしています。これが、チーム内での信頼関係を築き、より楽しく、やりがいのある仕事をするための土台になっているんです。

  • そうした積極的なアプローチが、竹宮さんを信頼ある現場監督に育て上げているんでしょうね。 

竹宮さん:人とのつながりは仕事の質を高めるだけでなく、チーム全体の雰囲気を向上させる重要な要素だと思うんです。私は常に、良好なコミュニケーションを心がけ、プロジェクトに関わるすべての人々との関係を大切にしています。これにより、問題が発生した際も、お互いに協力し合い、効率的な解決策を見つけることが可能になります。 

また、このような積極的な関わりは、現場での作業効率を大幅に向上させることにもつながります。チームメンバーがお互いを理解し、尊重する文化が根付くことで、一人ひとりが自分の役割をより効果的に果たすことができるようになるんです。そして、それが結果的にプロジェクトの全体的な成功に直結しています。だから私は、コミュニケーションをとることを決して怠らないよう心がけており、それが私たちのプロジェクトを成功に導く鍵となってくると信じています。 

  • 効率面でも安全面でもコミュニケーションが重要になってくるのですね。 現場監督としてのお仕事において大変な点は何ですか? 

竹宮さん:現場監督として、期限内にプロジェクトを完成させるためには、作業員たちに的確な指示を出すことが非常に難しいです。特に、プロジェクトの初期段階で全員のスケジュールを立て、管理することが重要になってきます。どれだけ私が先を読んで計画を立てるかが、プロジェクトの成功に直結してきます。図面だけを見て、どのように作業を進めるかを逆算して計画を立てることは、非常に複雑であり、多くの経験と洞察が必要になってきます。最初は上司に常に進行状況を確認してもらいながら、詳細に計画を練ることが求められ、そういった細かいやりとりの繰り返しで、今は何とか先を読んで計画を立てられるようになりました。 

  • 自分だけでなく、現場で働く一人ひとりのスケジュールを考えるというのはすごく大変そうに感じます。竹宮さんのお話からは、目標に向かって積極的に学び、成長しようとする姿勢が伝わってきます。ご自身のキャリアにおいて目標とされていることは何ですか? 

竹宮さん:私の目標は、上司となる部長たちのようになることです。仕事においても、人間関係においても尊敬でき、悩みを相談すれば的確に指導してくれます。部長たちのように、悩んでいる部下の問題を迅速に解決できるだけのスキルと、そのような相談に対しても気さくに対応してくれる部長たちのようになりたいと思っています。また、社外の人たちとも非常に上手くコミュニケーションを取ることができ、初対面の人ともすぐに打ち解けることができる点も見習いたいですね。 

これからも周囲の人々から学び、一歩一歩前進していきたいと思います。 

  • そういった尊敬のできる上司たちに囲まれてお仕事ができることは幸せですね。 将来的に取り組んでみたいプロジェクトなどについても教えていただけますか? 

竹宮さん:私がこれまでで担当した中で最も規模の大きなプロジェクトは、集合住宅の団地建設でした。そのプロジェクトは半年間にわたり、私が直接指揮を取る形で進められました。大規模な団地をゼロから建設し、多くの家族が新しい生活を始める場を提供するというのは、非常にやりがいのある仕事でした。プロジェクト全体のスケジューリングから品質管理、安全監督に至るまで、多くの挑戦がありましたが、それを乗り越えたときの達成感はひとしおでした。 

今後はさらに大きな案件を手掛けていきたいと考えています。住吉グループでは、太陽光発電の設置などの大型環境プロジェクトや、大規模な病院の建て替えなど、社会基盤に直接貢献するようなプロジェクトも多く手掛けています。特に太陽光発電プロジェクトでは、山を伐採してから設置に至るまでの大規模な作業が必要です。そういった大型プロジェクトを成功させるためには、現場での実務経験はもちろん、プロジェクト管理のスキルをさらに磨いていく必要があります。 

部長たちのような立場で大きなプロジェクトを率いることができるようになりたいですね。 

  • それは大変魅力的な目標ですね。竹宮さんのさらなる成長と、その目標達成を応援しています。それでは最後に、現在就活などを取り組んでいる学生たちにメッセージをお願いします。 

竹宮さん:就職活動をしている皆さんには、ぜひ一つ伝えたいことがあります。それは、「自分の情熱を追い求め、その道で積極的に学び続けること」です。自分が本当に興味を持てる分野を見つけることができれば、仕事は格段に楽しくなります。そして、その楽しさが自然と仕事の成果につながっていきます。 

また、困難や挑戦は必ずやってきますが、それらを乗り越えることで成長へとつながります。上司や先輩、同僚との良好な関係を築き、積極的にコミュニケーションを取りながら、互いに支え合うことも大切です。これにより、一人では解決できない問題もチームで乗り越えることができます。 

最後に、失敗を恐れずにチャレンジを続けてください。失敗は成功への貴重なステップです。それを経験として受け入れ、次へのステップとする勇気を持つことが重要です。みなさんがそれぞれの道で輝かしい未来を築いていくことを心から応援しています。 

取材協力:
竹宮さん
住吉グループ 住吉工業株式会社
会社情報はこちら
会社情報: https://smgp.co.jp/