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病院の魅力を伝えるだけではなく、「ここで働く」を考えるプレゼンへ ―G-1グランプリ参加企業御礼訪問レポート健和会編―

学生が企業の魅力を伝えるG-1グランプリ

G-1グランプリとは、学生が企業を訪問し、取材を通して発見した魅力を、自分たちの言葉で伝える企業プレゼン大会です。

今回ご紹介するのは、公益財団法人健和会チームです。

病院と聞くと、医師や看護師など、資格が必要な仕事をイメージする人も多いかもしれません。

学生たちは、健和会が地域で果たしている役割や医療への思いを取材し、限られた時間の中でプレゼンにまとめました。

大会終了後、学生と健和会の皆さんに集まっていただき、準備期間や本番を振り返りました。

思うように話せなかった本番の悔しさ

学生から最初に聞かれたのは、プレゼン本番での悔しさでした。

「もっと話す練習を重ねておけばよかったと思いました」

「思っていたより早口になってしまいました。他の2人は声がよく通っていたので、私ももっと発声を意識できたらよかったです」

本番では緊張から話すスピードが速くなり、予定していた内容の一部を省略する場面もありました。

しかし、プレゼンの構成や演出は高く評価されていました。

登場の仕方や立ち位置にも工夫があり、他のチームとは違う印象を残す発表となっていたそうです。

学生たちは直前までオンラインで練習を重ね、恥ずかしがらずに堂々と伝えることを意識して本番に臨みました。

健和会の魅力を7分間にまとめた学生たち

健和会側からは、説明した内容を短い時間にまとめた学生たちへの驚きの声が上がりました。

企業訪問では、健和会の取り組みや仕事について30分以上かけて説明していました。

その内容を学生たちは整理し、約7分間のプレゼンにまとめました。

「私たちが長い時間をかけて説明した内容を、あの時間にきれいに収めてくれたことがすごいと思いました」

健和会の皆さんにとっても、限られた時間で自分たちの魅力を伝えることの難しさを改めて考える機会になったといいます。

学生が情報を選び、言葉を整理したプレゼンを見たことで、「自分たちもこれくらい分かりやすく説明できなければいけない」と感じたそうです。

「健和会の魅力」と「ここで働く魅力」の違い

一方で、振り返りの中では、プレゼンの目的について新たな気づきも生まれました。

学生たちは、健和会が地域医療のために取り組んでいることや、病院としての魅力を伝えることに力を入れていました。

しかし、他のチームの発表を見たことで、「就職先として働きたいと思える内容を、もっと入れられたのではないか」という反省が生まれました。

「健和会の頑張っているところや良いところは伝えてくれました。ただ、見ている学生が“ここで働きたい”と思える内容については、もう少し一緒に考えられたかもしれません」

研修制度や福利厚生、働きやすさ、仕事の具体的な内容など、就職先としての魅力を伝える視点です。

今回のプレゼンを通して、誰に何を伝え、発表を見た人にどう感じてもらいたいのかを、準備の最初に共有することの大切さに気づきました。

病院には資格がなくても働ける仕事がある

振り返りの中で特に話題になったのが、病院で働く事務職の存在です。

病院と聞くと、「資格がなければ働けない」と思われがちです。

しかし、健和会には医師や看護師だけでなく、事務職をはじめ、資格がなくても挑戦できるさまざまな仕事があります。

「病院の話をすると、今から専門学校へ行って資格を取らなければいけないと思わせてしまうかもしれません。事務職の仕事について、もっと説明できればよかったと思いました」

病院の事務職と聞いても、受付や会計、書類作成といった仕事だけをイメージする学生も少なくありません。

実際には、人事、総務、経理など、一般企業にもあるさまざまな部署があります。

異動によって複数の仕事を経験する機会もあり、部署が変わるたびに転職したような新鮮さを感じることもあるそうです。

同じ仕事を続けるだけではなく、幅広い仕事を経験したい人にとって、大きな魅力となります。

学生の視点だからこそ伝わる会社の魅力

健和会の皆さんは、他のチームの発表を見る中で、学生が企業を紹介することの良さも感じていました。

「就職説明会では、たくさんの企業の話を聞くため、何が良い会社なのか分からなくなることもあります。でも、学生が伝えることで、同じ学生にも内容が入りやすいと感じました」

企業側が説明するのとは違い、学生が自分たちの視点で魅力を選び、分かりやすい言葉で紹介する。

その発表を聞くことで、これまで興味がなかった業界や仕事にも目を向けるきっかけが生まれます。

健和会が発表したプレゼン動画は、法人内の新入職員オリエンテーションでも使用されたそうです。

「自分たちが説明するより、学生が話した方が魅力が伝わる」という声があり、学生たちが作ったプレゼンが、大会後も健和会の中で活用されました。

企業や社会人との交流も貴重な経験に

学生たちにとって、G-1グランプリはプレゼンだけではなく、普段出会わない企業や社会人と交流する機会にもなりました。

「こういうことを全部自分たちで行う機会はなかなかありません。すごく勉強になり、良い人生経験になりました」

大会後の交流会では、さまざまな企業の方と話し、仕事や将来についてのアドバイスを受けました。

これまで知らなかった業界や仕事に触れ、学生自身の視野も広がったといいます。

会場では、結果に涙を流す学生の姿もありました。

学生たちは、他のチームが本気でプレゼンに向き合う姿を見て、この大会に懸ける熱意の大きさも感じていました。

今回の振り返りから始まる新たな採用発信

今回の振り返りでは、プレゼンの反省だけでなく、健和会が今後伝えていきたい採用の魅力も見えてきました。

事務職には、さまざまな部署で幅広い経験ができること。

病院でも一般企業と同じように、人事や総務、経理などの仕事があること。

産休や育休、時短勤務などの制度が整い、長く働きやすい環境があること。

女性の管理職や役員も多く、キャリアを築いていけること。

こうした魅力は、学生が病院で働くイメージを広げる情報になります。

今回のプレゼンでは十分に伝えきれなかった部分も、次の採用活動やインターンシップへつなげていきます。

健和会と学生が一緒にインターンシップの内容を考える話も生まれ、今回の取り組みは新たな活動へと広がろうとしています。

プレゼンを通して、企業も学生も新たな魅力に気づいた

学生たちは、限られた時間の中で健和会について学び、自分たちなりに考えたプレゼンを完成させました。

思うように話せなかった悔しさや、練習不足への反省もありました。

一方で、他のチームとは異なる構成や演出に挑戦し、健和会の取り組みを分かりやすく伝えることができました。

今回の振り返りで生まれたのは、学生側の反省だけではありません。

健和会側にとっても、「何を伝えれば学生がここで働きたいと思うのか」を見つめ直す機会となりました。

企業が学生に魅力を教え、学生がその魅力を自分たちの言葉に変える。

その過程を通して、企業自身も気づいていなかった採用の魅力が見えてきます。

健和会の皆さまには、学生たちの訪問や取材を温かく受け入れ、真剣に向き合っていただきました。

貴重な学びと経験の機会をいただき、心より感謝申し上げます。

協力企業様のパンフレット紹介 PAMPHLET